- 和風庭園のような庭にしたい
- 飛石が気になる
- 飛石の施工っていくらぐらいかかるんだろう?
このようにお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、
- 飛石とは
- 飛石を採用するメリット
- 飛石を採用するデメリット
- 飛石の打ち方7選
- 飛石の施工方法、作り方
- 飛石の費用目安
- 飛石はDIYできるのか否か
- 飛石は専門業者に依頼をしたほうがいい理由
などを解説しています。
庭作りに飛石を採用しようか迷っている人は、ぜひ最後まで読んでくださいね。
庭に使用する飛石とは?
飛石とは、庭園を歩くために庭に打つ石のことです。
安土桃山時代に茶室の庭(露地)を通って、茶室に向かう際に、着物や草履が汚れないように打たれたのがはじまりといわれています。
敷石は成形された平らな石を置くのに比べ、飛び石は自然石を使用することが多いのが特徴です。
飛石は「置く」のではなく「打つ」と表現されます。
庭に飛石を採用するメリット
庭に飛石を採用するメリットを2つご紹介します。
- 足元が汚れにくくなる
- おしゃれなエクステリアになる
足元が汚れにくくなる
庭に飛石を採用すると、足元が汚れにくくなります。
飛石は砂利と合わせて採用されることが多い素材です。
しかし、砂利だけの地面を歩くと、足元が汚れてしまいます。
そこで活躍するのが飛石です。
飛石を打つことで、他の地面よりも一段高くなり、砂汚れや泥汚れがつきにくくなります。
おしゃれなエクステリアになる
庭に飛石を採用すると、おしゃれなエクステリアになります。
飛石の魅力は、なんといってもその「趣」です。
飛石を採用することで醸し出される、その独特の雰囲気は他の素材にはない唯一無二のものです。
打ち方によって表情を変える飛石は、古くから和風庭園によく採用されてきました。
飛石は、和風庭園の格上げをしてくれます。
エクステリアを格上げし、おしゃれにしたいのであれば、飛石の採用を検討してみましょう。
庭に飛石を採用するデメリット
庭に飛石を採用するデメリットを2つご紹介します。
- 滑りやすくなる
- ベビーカーや車椅子の移動がしづらくなる
滑りやすくなる
庭に飛石を採用するデメリットは、滑りやすくなって転倒するリスクが高まることです。
飛石は、雨に濡れると滑りやすくなります。
また、砂利よりも一段高くなっているため、その段差につまづいてしまうおそれもあります。
転倒して怪我をしてしまうおそれがあるので、天気の悪い日や雨が降ったあとは注意して通る必要があります。
足腰の悪い高齢者がいる家や、小さな子どもがいる家では特に注意が必要です。
ベビーカーや車椅子の移動はしづらくなる
庭に飛石を採用するデメリットは、ベビーカーや車椅子の移動がしづらくなることです。
飛石は、石と石の間に少し距離があります。
ベビーカーや車椅子など、車輪がついているもので飛石の道を走行しようとすると、車輪が石と石の間に挟まってしまうことがあります。
ベビーカーや車椅子の移動をするかもしれないのであれば、飛石の採用は見送ることも検討したほうがいいかもしれません。
飛石の置き方の種類7選
飛石の代表的な打ち方を7種類ご紹介します。
- 直打ち
- 二連打ち
- 二三連打ち
- 三連打ち
- 千鳥打ち
- 雁掛け
- 大曲がり
直打ち
直打ちとは、飛石を直線に並べる打ち方です。最もオーソドックスな打ち方です。
二連打ち
二連打ちとは、飛石を二つ打ったら間の石を一つずらして打つ方法です。
二三連打ち
二三連打ちとは、飛石を三つ、二つ、三つと斜めに打つ方法です。
三連打ち
三連打ちとは、飛石を三つ打ったら一つずらして打つ方法です。
千鳥打ち
千鳥打ちとは、千鳥歩きのように右左にジグザグに打つ方法です。
雁掛け
雁掛けとは、3〜4つ毎に、左右へジグザグに打つ方法です。
雁打ち(かりがねうち)とも呼ばれます。
大曲がり
大曲がりとは、大きく弧を描くように打つ方法です。
飛石の施工方法・作り方
飛石の施工方法をご紹介します。
- 石を仮置きして位置を決める
- 穴を掘る
- 下地作り
- 防草シートを敷く
- 飛石を置く
- 化粧砂利を敷く
- 水で汚れを落として完成
石を仮置きして位置を決める
まずは、石を仮置きして位置を決めます。
先述したとおり、飛石の打ち方にはいろいろな種類があります。打ち方によって印象がかなり変わるため、仮置きの時点でどの打ち方にするかを決めるようにしましょう。
配置を決める際には、デザイン性だけでなく歩きやすさも考慮して位置を決める必要があります。実際に仮置きをして、飛石の上を歩いてみることをおすすめします。
穴を掘る
次は、飛石を打つ穴を掘ります。
仮置きした石を一旦別の場所へ移動し、石を打つ場所の穴を掘ります。
深さは石の厚みとおなじぐらいが理想です。
穴が浅すぎると飛石がうまく固定されずズレやすくなり、深すぎると飛石が埋まってしまいます。
打つ予定の石の厚さを確認しながら掘り進めていきましょう。
穴を掘り終わったら、穴の中の土は踏み固めておきましょう。
下地作り
次は下地作りです。
防草シートを敷く前に土の下準備をします。
雑草を抜き、大きな小石は取り除いておくようにしましょう。
必要であれば、このタイミングで除草剤をまいておくと、より雑草が生えにくくなります。
防草シートを敷く
次は防草シートを敷く工程です。
防草シートを敷くことで、雑草が生えにくくなります。
一枚で足りないようであれば、複数枚使用するようにしましょう。
ここでのポイントは、隙間がないように防草シートを敷くことです。
隙間があると、そこから雑草がはえてきてしまい、せっかく敷いても水の泡となってしまいます。
つなぎ目部分や端はしっかりと専用テープで固定をして、隙間を作らないようにしましょう。
飛石を置く
次は、飛石を打つ作業です。
飛石を打つ予定の穴に少量の土を入れて、飛石を置きます。
石を置いたら、しっかりと固定をします。
土を入れずに飛石を置いたり、土が極端に少ないと、飛石がずれやすくなってしまうため、適量の土を入れるようにしましょう。
化粧砂利を敷く
次は化粧砂利を敷く作業です。
飛石の周りに化粧砂利を敷いていきます。
砂利で飛石が埋もれないように敷くのがポイントです。
砂利を敷きながら慣らしていきます。
砂利の量は石の厚さにもよりますが、約3cm程度が入れていくのが理想です。
水で汚れを落として完成
最後は、水で汚れを落とします。
敷いたばかりの砂利は、砂や埃の汚れがついているので、水をまいて汚れを落とします。
これで、飛石の施工は完成です。
飛石の施工費用目安
飛石の施工費用目安は、石の種類によって変動します。
石の価格と枚数によって施工費用は変わりますが、一般的な広さであれば20〜40万円前後が相場です。
新築の庭に飛石の施工をするのと、既にある庭をリフォームするのとでは状況も変わってきます。
撤去しなければいけないものがある場合、さらに費用は加算されます。
デザインによって使用する枚数や価格が変わるので、専門業者に相談をして、見積もりをしてもらうことをおすすめします。
飛石の施工はDIYできる?
飛石はDIYで施工できるのでしょうか?
狭い範囲ならばDIYも可能
飛石の施工は、狭い範囲ならば、DIYも可能です。
範囲が広くなればなるほど、バランスの調整がしにくくなるため、専門的な知識と技術が必要になります。
ごく一部の狭い範囲で複雑な打ち方でなければ、DIYで作業することもできるでしょう。
重労働かつ知識とセンスが必要なので綺麗に施工したいなら業者に依頼をしよう
飛石の施工は、重労働かつ知識とセンスが必要です。
綺麗に施工をしたいのであれば、専門業者に依頼をするようにしましょう。
使用をする石にもよりますが、石を運んで打つことは体力をかなり消耗する仕事です。
飛石に使用する石は小石ではないので、それなりの重量があります。
重量のある石を持って運んで打つ作業は、足腰を痛める可能性もあります。
また、角度や間隔を微調整をしながら飛石を打つ作業は、熟練の専門技術が必要です。
知識と経験が豊富な専門業者に依頼をすれば、その庭に合う一番きれいな打ち方を提案してもらうこともできます。
失敗をしたくない、綺麗に施工をしたい、という人は、DIY施工をせずに、専門業者に依頼をすることをおすすめします。
飛石+人工芝なら洋風やモダンな庭にも合います
飛石は、和風庭園のみに使われる技術ではありません。
使用する素材によって、洋風な家やモダンな家に採用することもできます。
和風庭園では「砂利×飛石」の組み合わせで採用されることが一般的です。
少し素材を変えて、飛石と人工芝と組み合わせたり、砂利の色を変えたりすることで、洋風な家やモダンな家にも合うようになります。
白色玉砂利や、暖色系の砂利と飛石を組み合わせると、ガラっと雰囲気が変わって、洋風、和風、和モダンな雰囲気にも合うようになります。
また、砂利ではなく人工芝と組み合わせると、メンテナンスの手間も抑えることができ、管理がしやすくなるというメリットもあります。
メンテナンスをする時間がなかなか取れないような忙しい人は、飛石と組み合わせて使用する素材を見直すのも良いかもしれません。
選ぶ石や打ち方によっても庭の雰囲気がかなり変わるため、採用を迷っているのであれば一度エクステリアの専門業者に相談をしてみましょう。
まとめ:庭に飛石を採用しておしゃれなエクステリアにしよう
庭に飛石を採用すると、エクステリアの格上げになることがわかりました。
和風庭園を作りたいなら、飛石はぜひ検討してみたい手法のひとつです。
打ち方の種類も豊富で、どの打ち方をするかによって、庭の雰囲気が大きく変わるのも、飛石の魅力といえます。
メリットとデメリットをしっかりと理解したうえで、飛石の趣を取り入れたエクステリアを検討してみましょう。
飛石の採用や、エクステリアにお悩みの方はぜひ一度「ステージ」にご相談ください!