天然芝or人工芝?両方のメリットとデメリットを解説

庭に芝生を敷きたいけど、天然芝と人工芝どちらのほうが良いんだろう?といった悩みを抱えているかたもいるのではないでしょうか?

今回この記事では、

  • 天然芝のメリット・デメリット
  • 人工芝のメリット・デメリット

について解説していきます。

天然芝と人工芝、どちらにしようか迷っている方はぜひ参考にしてみてください。

目次

天然芝と人工芝の違い

天然芝と人工芝はどのように違うのでしょうか?

天然芝と人工芝の特徴をお伝えします。

天然芝の特徴

天然芝は、芝草を使った芝生のことです。
人工芝とは違い、植物なので芝刈りなどのお手入れが必要になります。

芝草はイネ科の多年草で、高温多湿の環境に強い日本芝が一般的ですが、耐寒性が優れた西洋芝もあります。西洋芝は耐寒性は優れていますが、暑さに弱いため、夏場気温がかなり上がる地域で使用するとうまく育たない場合があるので注意が必要です。

日本芝は、季節によって芝の顔が変わります。夏は青々しく、冬は枯れるので、季節を感じることができるのも日本芝による天然芝の醍醐味のひとつです。

西洋芝は、冬でも緑の葉を残し季節を問わず美しいのが魅力ですが、夏は草丈が10㎝以上にもなるので、毎週のように芝刈りが必要となります。成長スピードにもよりますが、最低月一、毎週及び隔週は手入れが必要です。 

お手入れが必要なのも天然芝の魅力なので、植物をじっくり育てていきたい、手入れが苦手ではないタイプの人には天然芝がおすすめです。

人工芝の特徴

人工芝はポリエチレンやウレタンなどの合成樹脂を使った、フェイクグリーンの芝生のことです。
天然芝と違い、一回敷いてしまえばメンテナンスがほとんどいらないのが魅力の一つ。天然芝は日当たりのいいところでないと育ちませんが、人工芝はフェイクグリーンなので、場所を選ばず、ベランダや室内にも使用することができます。

人工芝は主に葉の長さによって感触がかわります。

ショートパイルと呼ばれる葉の長さが5mm〜10mmのものは、パターゴルフの練習をするのに適しています。ロングパイルと呼ばれる葉の長さが40mm以上のものはクッション性に優れているため小さいお子さんやペットを遊ばせるのにお勧めです。

庭の使用目的にあった長さを選んでくださいね。

人工芝は枯れることもないので、一年中青々しさを楽しむことができるうえ、除草シートをひいてから人工芝を敷いていくので、雑草対策にもなります。

忙しくて手入れしている時間があまりない、とにかくメンテナンスは楽なものを、というタイプの方には人工芝がおすすめです。

天然芝のメリット

天然芝のメリットを2つお伝えします。

四季を感じることができる

日本芝は、夏は一面きれいな緑色の芝生に、そして冬は枯れた茶色の芝生へと、季節によって表情が変わります。春には茶色から緑色に変わっていくさま、秋には緑色が少しずつ茶色の芝生へと変わっていくのを見ることも楽しみのひとつです。移ろいゆく季節のなか、目で四季を楽しむことができるのも天然芝の魅力のひとつといえるでしょう

最近、まちなかはコンクリートジャングルが増えてきて、自然を感じる機会が少なくなってきました。そんななか、家の庭に天然の芝生があることで、毎日自然に触れる事ができ、気持ちも豊かになることでしょう。

緑葉の香りを感じることができる

天然芝は緑葉の香りを楽しむことができます。人工芝にはない魅力の一つです。一面の芝生から香る緑葉の香りは、プランターなどで楽しむガーデニングとはまたひとあじ違ったものです。芝生独特の香りを楽しむことができます。朝、窓をあけて大きく息を吸ったとき、緑葉の香りに包まれることができることは、極上の幸せといえるのではないでしょうか。これは天然芝ならではのメリットだと思います。

 天然芝のデメリット

天然芝のデメリットを2つお伝えします。

メンテナンスが大変

日々の水やりや施肥の他、芝が伸びてきたら芝刈りをするなど、お手入れに時間と手間がかかります。
初期費用は人工芝より抑えることができますが、その後の維持費は天然芝のほうがかかると思っておいたほうがいいでしょう。

きれいに育てるのが難しい

天然芝をきれいに育てるのには時間と手間がかかります。

しっかりと手入れをしないと、まだらになってしまったり、うまく育たなかったりして、きれいな芝生にはなりません。日当たりも大いに関係してくるため、天然芝にした一部が日陰になりやすいところだと、日当たりのいいところに比べてうまく育ちません。

きれいに育てるために、設計の段階から日照などもしっかりと調べておいたほうがいいでしょう。

人工芝のメリット

人工芝のメリットを3つお伝えします。

メンテナンスが楽

人工芝の最大のメリットはメンテナンスがほとんどいらないことです。
天然芝とは違い、水やりなどのメンテナンスは不要です。

永久メンテナンスフリーではないので、経年劣化がみられたら新しい人工芝に交換することが必要です。
専門業者が施工した人工芝の寿命は、大体7〜10年といわれています。
何年後かに交換する必要はありますが、敷いてから水やりなどのメンテナンスが不要で、青々しい芝生を保つことができることは、人工芝の最大のメリットだといえます。

雑草が生えにくい

業者に依頼をすると、除草シートを敷き、その上に人工芝を敷くので、人工芝を敷くと雑草が生えにくくなります。完璧に雑草が生えなくなるわけではありませんが、格段に生えてくる数は減るので、雑草を抜く手間をかなり減らすことができます。

せっかくの休日、庭の草むしりで休みをつぶしたくない!という方には、除草シートと人工芝による雑草対策は、すごくおすすめです。

日当たりを気にしなくて良い

人工芝はフェイクグリーンなので、日当たりを気にする必要がありません。

生きている植物と違い、人工芝は人工物なので、育てる必要もありません。

日当たりを気にしなくて良いため、室内やベランダ、バルコニーなどに使うこともできます。室内でゴルフのパター練習をしたい方や、ベランダを庭のようにカスタマイズしたい方には、使う場所を選ばない人工芝はとてもおすすめです。

人工芝のデメリット

人工芝のデメリットを3つお伝えします。

初期費用がかかる

人工芝は天然芝に比べ、初期費用がかかります。

施工費用+人工芝などの材料費で、1㎡あたり約3,500〜7,000円ほどが相場といわれています。少しでも費用を浮かせたい場合はインターネットやホームセンターで人工芝を購入し、DIYで敷くという手もあります。しかし、人工芝と除草シートを敷く前の雑草の処理や下地作りは、大変な作業です。特に水はけが悪い土地の整地は、プレス機を用意し、何回も土を撒いて固める作業を繰り返す必要があります。時間と労力を考え、業者に依頼することもぜひ検討してみてください。

火気厳禁なのでバーベキューや花火は出来ない

人工芝は合成樹脂で出来ており、耐火仕様ではありません。火に弱いので、人工芝を敷いた庭で花火をしたり、バーベーキューをしたりすることは厳禁です。人工芝が溶けてしまう恐れがあるうえ、芝の感覚があいている人工芝だと燃え広がる可能性もあります。

庭でバーベーキューをしたい場合は、人工芝をひいていない広めなスペースをつくるか、難燃性の素材で作られた人工芝、または防炎認定をうけた人工芝を選ぶようにしましょう。

普通の素材の人工芝を購入してしまったけど、どうしてもバーベーキューがしたいという方は、防火シートなどで必ず人工芝を保護するようにしましょう。

夏場は暑い

人工芝は、天然芝に比べると夏場あつくなります。

合成樹脂で出来ている人工芝は、天然芝や土のように熱を吸収・蒸発させることが出来ないため、熱がこもりやすいです。その温度は、実際に受けている温度よりも10〜20℃程高くなるといわれています。

遮熱効果のある人工芝を選ぶというのも選択肢の一つですが、一番効果があるのは打ち水です。水をまくことで、人工芝の表面温度もまわりの温度も下げることができるので、一番手軽にできる対策といえるでしょう。水をまくことで温度が約10℃程下がるといわれています。

特に子供やペットを真夏に庭で遊ばせる場合は、水をまいてから遊ぶようにしましょう。近年は異常気象により、真夏は最高気温を更新し続けるようなジリジリとした暑さです。

人工芝があついことでけがをしないよう、しっかりと対策をしましょう。

結局、人工芝と天然芝はどちらのほうが良い?

天然芝にも、人工芝にも、メリット・デメリットがあることがわかりました。

天然芝のメリット

  • 四季を感じることができる
  • 緑葉の香りを感じることができる

「自然の芝生」を求めている方にはこの上ないメリットですよね。

天然芝のデメリット

  • メンテナンスが大変
  • きれいに育てるのが難しい

庭の手入れをするのが好きな方には、あまりデメリットに感じることではないかもしれません。きれいに育てるのが難しいからこそ、綺麗に芝生が育ったときの達成感は人一倍です。

人工芝のメリット

  • メンテナンスが楽
  • 雑草が生えにくい
  • 日当たりを気にしなくて良い

人工芝の下に除草シートを敷くことで雑草が生えにくくなり、庭のメンテナンスがかなり楽になります。忙しい人にはとても嬉しいメリットです。

人工芝のデメリット

  • 初期費用がかかる
  • 火気厳禁なのでバーベーキューや花火はできない
  • 夏場は暑い

天然芝に比べると初期費用はかかりますが、その後の維持費がほとんどかからないことを考えると、長期的に考えるとコストパフォーマンスは悪くないと思います。

火気厳禁のためバーベキューが出来ない点と天然芝に比べ夏は暑い点は、対策をしながらうまくつきあっていく必要があります。

人工芝、天然芝どちらにもメリットとデメリットがありますが、

  • 植物を育てる過程を楽しみたい人は天然芝
  • 忙しくてメンテナンスに手間をかけたくない人は人工芝

を選ぶといいでしょう。

まとめ

人工芝と天然芝のメリット・デメリットを理解したうえで、生活スタイルにあった芝生をとりいれてみましょう。

富山県でエクステリアに芝生を検討中の方は、ぜひ「ステージ」にお気軽にご相談ください。

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