今さら聞けない庭木のお手入れ”水やり”方法と注意点をご紹介

『庭付きの住宅』誰もが一度は憧れるのではないでしょうか。
シンボルツリー・生垣・草花などをエクステリアのデザインに取り込むことは、視覚的な効果をもたらすとともに、機能的にも、精神的にも大きな意味を持つものです。

しかし、いざお庭を手入れしようと思っても植物は生きていますから管理が難しいのも現実です。
植物のお手入れの中でも特に重要なのは「水やり」ですが、効果的な時間や適切な量があることをご存じない方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、庭木のお手入れ方法のひとつ「水やり」に注目し、今さら聞けない水やりの方法や注意点についてご紹介します。

目次

植物にとって水やりは命の綱!

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人間の体は、60パーセントが水分でできていると言われますが、植物はどうでしょうか。
実は植物はおよそ80~90%が水分でできています。

水やりは、植物にとってなくてはならない役割を果たしています。
主な目的は以下の2つです。

・根から植物に水分を吸収させる
・葉から水分を蒸散させてし、温度の上昇を防ぐなどの体温調節をおこなう

水やりは土の表面だけでなくたっぷりと!与える時間帯は”朝”が基本

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水やりは、住んでいる地域や天気などによっても異なる場合がありますが、基本としては、一度に表面だけでなくたっぷりの量を与えることが目安です。
たっぷりの水を与えてあげることで土の中の水分や空気が新しくなり、栄養分の吸収も良くなります。

表面だけが湿っていると水やりできたと勘違いしがちですが、掘り起こしてみると意外と水が土の中まで行き届いていない場合があります。
「お水あげすぎかな?」くらいが丁度良いのかもしれません。

一方で、お水の与えすぎは根腐れなどの原因にもなりかねませんので、心配な方は、一度水やりの後に掘って確認してみるのも一つですよ。

適した時間帯は季節などにもよって異なりますが、朝が基本です。

  • 夏の場合:朝9時までと、夕方は17時以降の涼しい時間帯に1日2回
  • 冬の場合:10時~14時ごろの暖かい時間帯

夏場や夕方の水やりでは蚊などの虫も多いですので「虫よけ」があった方が良いでしょう。
小さなお子様がお庭にいる場合は特に、虫よねスプレーの使用や蚊取り線香を焚きながらお水やりをすると良いかもしれません。

植えたばかりの庭木はダメージを負っている

庭木といっても、植えたばかりの庭木であったり、すでに植えて時間の経っているものもあります。

特に、樹木を新しく植えた場合や移植したての場合は、根を小さくしたり葉を落として移植するため、ダメージを負っている場合が多くこまめな水やりが必要です。

植えてから約2か月は1日2回はたっぷりと水やりをしましょう。

生長に合わせて水の量を減らしていきます。
冬場は、1週間に1.2回程度で十分でしょう。

季節ごとの水やりポイント

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水やりといっても季節によって与える頻度が異なりますが、植栽の種類や地域などによって変わってくる場合もあります。

庭木の環境はもちろんですが、天候や土が乾燥していないかなどの状態によって日々調整していくと良いでしょう。

春(4~6月)と秋(10から11月)は植物も過ごしやすい時期

春と秋は、人間と同様に植物にとっても最も過ごしやすい季節で、どちらも生長に適した時期です

春は、新芽や花に水分を含んでいることが多いですので与えすぎは禁物です。

植えたばかりの庭木の場合は、毎日水やりが必要ですが、植えて1年以上経過している場合は雨だけで十分でしょう。
梅雨の時期も湿気が高いため、土が乾燥しているかどうか確認しながら水やりを行うことがベストです。

夏(7~9月)は1日2回を目安に水やりを

夏季の水やりは、猛暑が続きますよね。
猛暑は庭木にとっても大敵です。
土が乾燥してしまわないように1日2回を目安に行いましょう。

夏の日差しが強いときに葉に水をかけてしまうと焼けてしまう恐れがあるので、水やりは避けましょう。

冬(12~3月)は水やりを毎日行わなくても良い

基本的に水やりは毎日行う必要はありませんが、晴れの日が続いていたり、地面が乾いているなと気づいた時はお水を与えましょう。
※積雪地域の冬季は、水やりの必要はなく雨だけで十分でしょう。

水やりを行う場合は、暖かい時間帯に行います。
冷え込んだ時間帯に水やりを行うと、水が凍り、植物を痛めてしまう可能性があります。

庭木と併せて、お庭を天然芝生にされている方にはこちらの記事も参考になります。

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庭木を手入れする際に注意したい3つの注意点

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水やりは一見誰もができることですが、水の量などで枯れてしまったり、根腐れすることがあります。
庭木の手入れの際には以下のことに注意して観察してみましょう。

水不足の簡単な見分け方

水不足になると、木の頂部や一番外側から枯れてきます

枯れたかどうかの判断は、枝を曲げるとしならずに「パキッ」と折れてしまうことが目安です。
反対に木の下の方から枯れてくると水の与えすぎや排水不良を疑うと良いですよ。

葉に元気がないとりあえずの応急処置も”水やり”

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水やりができないままで放置していて葉に元気がなくなってしまったといった場合は、「樹木からの水の蒸発量は葉の総面積に比例する」ことを利用し、以下のような応急処置方法があります。

水をしっかり与えつつ葉を強制的に取り除いて水分の蒸発を抑えるという方法です。
お水の量は、与えすぎたかな?と思う位たっぷりの水をあげてください。

あとは状況に応じて肥料も検討していくと良いでしょう。

害虫を防ぐためにも定期的な剪定を

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害虫は春ごろから夏の間まで気にしていきたいところ。
様子を見ながら定期的な散布を行う必要があります。

ホームセンターで濃縮液やスプレー缶でも販売されていますので手軽に購入できます。
また、定期的に剪定を行うことで樹木の風通しと日当たりが良くなり、ある程度の病害虫を防ぐ事ができます。

目隠しするための庭木の選び方やポイントは、こちらの記事が参考になります。

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まとめ

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今回は、庭木のお手入れ方法のひとつ「水やり」に注目して効果的な方法や注意すべきポイントをご紹介しました。

水やりは、庭木のお手入れで最も欠かせないものです。

特に夏場は、2回に分けて水やりを行う必要があったりと、植栽の管理というものは少しの手間はありますが『植物も生き物』です。
かけた分だけ愛着が沸くと思っていただければ嬉しいです。

自分たちだけでは上手く育たない場合などは、専門の業者に相談してみると良いですよ。

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