【施工例付き】セミクローズ外構とは?メリット・デメリットも解説

「セミクローズ外構ってなに?」「どんなメリット・デメリットがあるの?」など、疑問を抱えている方も多いでしょう。

外構の種類はおもに「オープン外構」「クローズ外構」「セミクローズ外構」の3つ。そのなかでもオープン外構とクローズ外構のいいとこ取りといわれるセミクローズ外構ですが、もちろん注意しなければならないデメリットもあります。

そこでこの記事では、セミクローズ外構のメリットやデメリット、費用などを徹底解説します。さらに、よくある施工例を5つに厳選してご紹介しますので、セミクローズ外構を検討中の方は参考にしてください。

目次

セミクローズ外構とは?

「セミクローズ外構」とは、塀やフェンスなどを設置している部分としていない部分がある外構のことを指します。

たとえば、自宅の窓と近隣住宅の窓が隣り合わせになっている場合、塀やフェンスなどの目隠しを設置しなければお互いに家の中が丸見えになってしまいます。そこで、窓の周辺部分にだけ目隠しを設置して、そのほかの部分は開放的な雰囲気を出すために何も設置しない外構デザインにする人も珍しくはありません。

こうした、必要な部分にだけ塀やフェンスなど設置するエクステリアを《セミクローズ外構》と呼びます。

「オープン外構」と「クローズ外構」との違いとは?

外構はおもに3つに分けられ、セミクローズ外構のほかにも「オープン外構」「クローズ外構」があります。

  • オープン外構:住宅の周りに塀やフェンス、門などを設置せずに開放感を楽しむエクステリア
  • クローズ外構:住宅の周りの塀やフェンス、門などを設置して近隣住宅や道路との境界線をはっきりさせるエクステリア

つまり、オープン外構とは完全に開いた外構で、クローズ外構は完全に閉じた外構といえます。先ほどご説明したセミクローズ外構は、別名「セミオープン外構」とも呼ばれ、オープン外構とクローズ外構の両方を含む外構です。

オープン外構とクローズ外構についてもっと詳しく知りたい方は、次の記事もチェックしてみてくださいね。

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セミクローズ外構のメリット・デメリットは?

次に、セミクローズ外構のメリットとデメリットについてご紹介します。

メリットデメリット
  • 周囲からの視界を遮りたい場所にだけ目隠しを設置し、プライバシーを守れる
  • ある程度敷地を広く使えて、開放感を楽しめる
  • 塀やフェンスを多く使用するクローズ外構と比較すると安い
  • ”見せる空間”と”隠す空間”を使い分けられる
  • 近隣住民と適度な距離感を保てる
  • 目隠しを意識しすぎると死角ができて防犯性が低下する
  • 塀やフェンスを設置しないオープン外構よりは費用が高い
  • 完全にはプライバシーを守れない
  • デザインが悪いと開放感を楽しめない

前述のとおり、セミクローズ外構はオープン外構とクローズ外構の両者を掛け合わせたようなエクステリアです。そのため、両者のメリットだけではなくデメリットもある点に注意してください。

また、両者のメリットとデメリットを引き継ぐことから「セミクローズ外構は中途半端だ」と感じる人もいるでしょう。しかし、費用を抑えつつ必要な部分にだけ塀やフェンスを設ける点など、メリットもたくさんあります。その家に住う人とよく話し合って決めていきましょう。

セミクローズ外構の費用相場はいくら?

セミクローズ外構の費用相場は「200〜300万円」といわれています。どのようなデザインで、どのくらいの材料を使用するのかなどによって費用は大きく異なるのです。

それでは、オープン外構やクローズ外構の費用相場も見てみましょう。

  • オープン外構:150〜250万円
  • セミクローズ外構:200〜300万円
  • クローズ外構:250〜350万円

ここ富山県内ではアルミカーポートはほぼ必須であることと敷地の広さも合わさって、全国的にみると平均よりも費用が高めです。

一番費用が高いのは、塀やフェンスなどをたくさん使用するクローズ外構です。一方、塀やフェンスを設置しないオープン外構は、比較的安い費用でエクステリア工事ができます。

しかし、どの外構も決して安い金額ではないため、自分たちのライフスタイルや性格などを考えながら検討していきましょう。

下記の記事では、新築物件でよくご依頼を受けるエクステリア工事とその大体の予算についてご紹介しています。気になる方はチェックしてみてください。

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セミクローズ外構の施工例5選

ここからは、セミクローズ外構の施工例を5つに厳選してご紹介します。どのようなセミクローズ外構があるのかを知りたい場合には、ぜひ参考にしてください。

①玄関の正面には子供やペットの飛び出し防止策としてフェンスを設置

フレイナY3型2段

小さな子供やペットがいるご家庭では、玄関の正面に”飛び出し防止策”としてフェンスや門などを設置するエクステリアが人気です。飛び出し防止策としてだけではなく、玄関を出てすぐに近隣住民や通行人からの目線を遮る目隠し効果もあります。

ただし、フェンスや門を広く設置しすぎてしまうと、死角ができてしまい防犯性が低下する可能性がありますので注意しましょう。どれくらいの長さで設置したら良いのか悩んでしまう方は、エクステリア専門の業者に相談することをおすすめします。

的確なアドバイスをもらって、最適な長さのフェンスや門を設置しましょう。

②駐車場だけをシャッターゲートにする

車を所有している場合には、駐車場だけをシャッターゲートにして、そのほかの外構部分はオープンにしておくのもおすすめです。敷地を広く使えて、開放的な気分を味わえます。

駐車場にシャッターゲートをつけると車の盗難防止にもつながるため、とくに車にこだわりがある方は検討してみてください。

③レンガの門柱でお洒落な雰囲気に

セミクローズ外構で「おしゃれな門を設置したい」と考えている場合には、門柱をレンガで作るとヨーロピアンなエクステリアが完成します。

レンガはおしゃれなだけではなく、半永久的な耐久性を誇る材料です。メンテナンスもあまり必要ないことから人気の門柱といえるでしょう。

④細格子やすりガラスを使って和モダンに仕上げる

K様イメージ図1

細格子(ほそごうし)とは、細い木の棒を縦や横にたくさん並べて目隠しとして使用するエクステリア素材です。細格子は木材でできていることが多く、和モダンな雰囲気に仕上がります。

また、すりガラスを塀などのアクセントとして使用しても和風でおしゃれな外構になるでしょう。

⑤カーポートを利用して上手に目隠し

リビングの窓の前にカーポートを設置すれば、駐車しているときは目隠しになり、車がない状態では庭として広々と使える空間になります。

また、ただの駐車場にするのではなくカーポートも併用することで、雨の日でも車の乗り降りで濡れることがないため利便性が高まる点も嬉しいポイントです。

ほかの目隠し素材について気になる方は、下記の記事もご覧ください。

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まとめ

本記事では、オープン外構とクローズ外構の中間である「セミクローズ外構」について詳しく解説しました。

予算を抑えながら必要な部分にだけ塀やフェンスを取り付けられるため、開放感も同時に味わえるセミクローズ外構。しかし、デザインによっては死角ができて防犯性が低下したり、あまり目隠しできていなかったりと難しい部分もあります。

エクステリア工事専門の当社「ステージ」なら、お客様の要望を丁寧にヒアリングして、その住宅環境に適したセミクローズ外構を提案します。富山県でエクステリア業者をお探しなら、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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