庭を目隠しする5つの方法|費用相場や注意点を徹底解説

庭を目隠ししたいと考える方は非常に多く、実際に相談される上位項目の一つです。

  • 道路から丸見えで落ち着かない
  • 隣の家から丸見えで気になる
  • 玄関戸を開けたときに見られないようにしたい など

庭に目隠しを作りたい理由はさまざまですが、どれもフェンスや塀を設置したり生垣を植えたりすることで解決できます。ただし各家庭によって条件が異なる点には注意しましょう。

本記事では庭を目隠しする5つの方法と、その費用相場を徹底解説します。

目次

庭を目隠しする5つの方法と費用相場

庭の目隠しするには、次のような5つの方法があります。

  1. 目隠しフェンスを設置する
  2. 塀を設置する
  3. 塀+フェンスを設置する
  4. 生垣を植栽する
  5. ガーデンルームを併設する

それでは一つずつ解説していきましょう。

1、目隠しフェンスを設置する

まずは庭の目隠しとして一般的な「目隠しフェンス」をご説明していきます。目隠しフェンスの種類は、おもに次の4種類に分けられます。

・アルミフェンス
・天然木フェンス
・樹脂フェンス(人工木製フェンス)
・DIYしたフェンス

また縦に格子状になっている「タテ桟フェンス」や、横に格子状になっている「ヨコ桟フェンス」、各商品によって隙間の具合なども異なります。

どのような雰囲気で、どの程度目隠しをしたいのかによって適したフェンスも変わってくるため、工事を依頼する業者とよく相談して決めましょう。

アルミフェンス

アルミ木調フェンス
※参考写真 価格100万円~

軽量でサビに強い特徴の「アルミフェンス」は、柔らかい性質をもっているためデザインが豊富な点がメリットです。メンテナンスもあまり必要ないことから、庭の目隠しフェンスとして人気があります。

カラーバリエーションも多く、ブラック・シルバー・ブラウンはもちろんのこと、木調のラミネートが施されているものも好評です。またフェンス本体がユニットになっているものが多く、施工の手間を抑えられます。そうなれば工事費用も安くなる可能性があります。

ただしアルミフェンスは軽くて柔らかいため、強い衝撃を受けると傷がついたり凹んでしまったりする場合もあるでしょう。

アルミフェンスの費用相場は、フェンス1枚あたり「15,000〜26,000円」といわれています。コーナーがある場合には、そのほかの作業がかかるためプラスで費用が発生することを覚えておきましょう。

天然木フェンス

木製フェンス
※参考写真 価格10万円~

「天然木フェンス」を選ぶ場合、耐久性を重視して材質は「ハードウッド」を使用するとよいでしょう。ハードウッドはウッドデッキなどでも使われるような丈夫で堅い木材です。

既製品ではなく、現地で採寸しオリジナルのフェンスを作るケースがほとんどですので、桟のすき間の寸法などを自由に設定できます。

ハードウッドであれば強度の面では塗装などのメンテナンスをする必要はありません。

ただし色落ちはするので気になる方は塗装をしてください。

たとえば10メートルの天然木フェンスを立てると仮定すれば、工事費用はおよそ「20〜40万円」となるでしょう。

樹脂フェンス(人工木製フェンス)

樹脂フェンス
※参考写真 価格60万円~

「樹脂フェンス」発砲ポリエチレンで作られているものが多く軽量です。耐久性があり、木目調のように塗装されていることからおしゃれな見た目に仕上がります。

ただし太陽光を吸収する性質があるため、収縮することも考慮したうえで施工しなければなりません。また、経年変化でたわみが発生する場合もあるので念頭に入れておきましょう。

工事費用の相場は、1メートルあたり「約12,000〜35,000円」といわれています。商品選びの際は、サンプルなどの実物を確認しておきましょう。

DIYフェンス

体力と時間は必要ですが、インターネットやホームセンターなどで材料を安価で揃えて、自分自身でDIYすることも十分に可能です。プロに依頼するよりも費用を1/3〜半分程度に抑えられるでしょう。

もしもDIYで目隠しフェンスを作る場合には、具体的に次のような道具が必要です。

  • スコップ
  • モルタル
  • インパクトドライバー
  • ステンレスビス
  • 水平器
  • 水糸
  • 丸ノコ など

これらが揃えられれば、ある程度の目隠しフェンスはDIYできるでしょう。

ただし強風によって簡単にフェンスが倒れないようにする対策も施さなければなりません。強風対策をしていなければ、風が強い日にフェンスが倒れてしまい近隣トラブルに発展する可能性もあるため注意してください。

2、塀を設置する

庭を目隠しするための対策として、塀を設置する方法もあります。

塀の種類もさまざまですが、ポピュラーである「タイル貼り塀」「塗り塀」「化粧ブロック塀」の3つについてそれぞれ解説していきます。

タイル貼り塀

タイル貼り
※参考写真 価格70万円~(下地含む)

近年の全国的なトレンドとして、上の写真のような大判タイルを仕上げとして使うことが増えています。

大理石調や木調などのデザインもたくさんあり、上品な雰囲気を演出することも可能です。

塗り壁

ジョリパット
※参考写真 価格30万円~

ヨーロピアンな雰囲気を作れる「塗り壁」。塀自体が複雑な曲線であっても対応できる点が魅力です。

シンプルなデザインはもちろん、可愛らしいデザインにも非常によく似合います。

化粧ブロック塀

「化粧ブロック塀」は完全に視線をシャットアウトしてくれて、リーズナブルなところが魅力です。

ただし風通しが悪くなることや、汚れがつきやすい点はデメリットといえるでしょう。

費用相場は1平方メートルあたり「約20,000〜30,000円」です。

3、塀+フェンスを設置する

ブロック、フェンス
※参考写真 価格80万円~

前述のような塀を高く作る方法は「ちょっと重たい雰囲気だなぁ」と感じる場合には、「塀+フェンス」の方法もおすすめです。

これなら意匠性をアップさせながら目隠しもできます。

4、生垣を植栽をする

ベニカナメモチ
※参考写真 価格10万円~(10m)

「生垣」は道路や隣地の境界に植栽するケースがほとんどです。フェンスや塀を設置するよりも低価格で目隠しができます。

ただし植物は必ず成長して大きくなるため、定期的な剪定が必要です。自分で剪定するのか、業者に依頼するのかも考慮しておきましょう。

また植える位置が悪ければ、隣の敷地に入って作業する可能性も出てきます。そうならないためにも、植える位置は慎重に検討しなければなりません。

ほかにも「塀+庭木」「フェンス+庭木」といった組み合わせもおすすめです。

完全に覆われた目隠しをする必要がない場合には、低めの塀やフェンスと庭木を組み合わせれば十分に目隠しをしながら素敵な庭の雰囲気を楽しめますよ。

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5、ガーデンルームを併設する


(引用:三協アルミ_ガーデンルーム ハピーナリラ

※参考写真 価格100万円~

建物の配置条件によっては、「ガーデンルーム」などのように“屋根材を利用した目隠し”という方法もあります。

一部屋増えたような気分を味わえるほか、隣家の2階からの視線も気にならなくなるでしょう。

庭の目隠しフェンスは、高さや位置に注意する

目隠しフェンスは、高さや位置を十分に考えて作らなければなりません。

どこにいるとき、何をしているときに必要な目隠しなのかをしっかりと押さえておかなければ、せっかく設置しても目的を果たせなくなってしまいます。

  • 建物の中にいるとき?
  • 家の中なら、座っているとき?立っているとき?
  • 庭に出ているとき?

たとえばリビングに立った状態で通行人と目が合いたくない場合、部屋の床は地面より高いため見下ろす状態になります。そのため目隠しフェンスは思っている以上の高さが必要になるのです。

また角度も考慮しなければなりません。単純に、リビングなどにある大きな窓の正面にフェンスを設置すれば良いわけではなく、左右から見える角度も確認しておく必要があります。

ブロック塀の高さにも注意!

ブロック塀を設置する場合、高さの制限に注意しましょう。これは地震で倒れないようにするためです。

(社)日本建築学会「コンクリートブロック塀設計規準」を参考にすると、下記のような制限があります。

・ブロック塀の最大高さは、地盤面より2.2m
・埋戻す土質によって、ブロック塀の高さが1.2m超える場合には控壁が必要
・控壁は、長さ3.4m以内ごとに設ける
(参考:コンクリートブロック塀設計規準_日本建築学会

そのほかにも多岐にわたる制限がありますので、詳しく知りたい方は弊社「ステージ」にお問い合わせください。

まとめ

外からの視線を遮断するための目隠しは、プライバシーを保護するためにも重要な役割を担っています。常に他人からの視線を浴びていれば、精神的にストレスを感じてしまい、自宅なのにリラックスできない環境になりかねません。

手軽で一般的な目隠しは「フェンス」ですが、「塀」や「生垣」「ガーデンルーム」などを取り入れても目隠しが可能です。

もしもデザイン性を加えたい場合には、ここでご紹介した方法を組み合わせたり配置に変化を与えたりします。エクステリアプランナーに図面を依頼すると、思いつきもしなかったデザイン案に出会えるはずです。

ぜひ目隠しすることはもちろん、おしゃれな庭に仕上げたい方はエクステリアを専門にしている業者に依頼してみてください。

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