- 自宅の庭を憧れの和風庭園のようにしたい
- 自宅に和風庭園のテイストを入れた庭は作れる?
- 和風庭園のような庭はどのようにして作る?
- 何かポイントなどはあるのかな?
このようにお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、
- 和風庭園の魅力
- 和風庭園の様式3選
- 和風庭園づくりのポイント
- 自宅に和風庭園をつくる際に取り入れたいアイテム6選
- 近年人気の和モダンデザインについて
- 和風庭園や和モダンな庭は狭小地でも実現可能
- 和風庭園や和モダンな庭はDIYできる?
などについて、解説をしています。
和風の庭を自宅につくりたい人は、ぜひ最後まで読んでくださいね。
和風庭園の魅力
和風庭園の魅力は、風情を感じることのできる景観と、その場にいるだけで気持ちを落ち着かせてくれる独特の雰囲気です。
そこに居るだけで心を落ち着かせ、満たしてくれる、和風庭園という空間は、日本人が大事にしているおもてなしの心そのものだといえます。
季節によって表情を変える景観で、いろとりどりの四季を楽しむこともできます。
特に、紅葉の季節の和風庭園は、息をのむような美しさです。
和風庭園は「石」と「水」を中心にしているデザインが多く、様式によって「植物」などの自然素材も取り入れながら、作られます。
経年による変化も美しさとして感じることができるのも魅力です。
日本庭園は思いやりに溢れたデザインや決まりごとも多く、要所要所で「より良くなりますように」という、相手を思うつくり手の心を感じることができます。
日本独自の美意識である「侘び寂び」を大事にし、相手を思いやりながら構築されてきたのが、日本庭園の歴史です。
職人たちの想いが詰まった日本庭園は、国内のみならず、海外の人も魅了し注目されています。
和風庭園の様式3選
和風庭園にはさまざまな様式があります。
その中でも代表的な3つの様式をご紹介します。
池泉回遊式庭園
池泉回遊式庭園は、大きな池を中心にしてつくられた庭園の様式です。
池の周りを歩きながら、四季折々の景色を楽しむことができます。
代表的な庭園には、金沢兼六園や桂離宮、小石川後楽園などがあります。
枯山水庭園
枯山水庭園は、石や砂、植物などを用いて水の流れを表現した庭園の様式です。
寺院に多く採用されています。
枯山水庭園様式は、池を作らずに作る和風庭園なので、狭小地などにも適しています。
代表的な庭園には、瀧安寺や正伝寺などがあります。
茶庭(露地)
茶庭(露路)は、茶室に向かうための通路に作られた庭の様式です。
通路付近に手水鉢や石灯篭などを設置し、茶室に入る前に必要なものが設置されているのも特徴です。
茶室に向かう道中も、癒されながら楽しんで欲しいというおもてなしの心が現れた庭園様式です。
代表的な庭園には、妙心寺大法院や妙喜庵、不審庵などがあります。
和風庭園づくりは全体的なバランスとアイテム選びがポイント
和風庭園づくりは、全体的なバランスとアイテム選びがポイントです。
ポイントは「石」「水」「植物」「灯」です。
形式によって採用するアイテムやデザインは異なります。
池泉回遊式庭園様式をモデルにした和風庭園をつくりたいのであれば、「石」「水」「植物」「灯」を使用し、池を中心に四季を感じられるようなイメージの庭をつくりましょう。
枯山水庭園をモデルにした和風庭園をつくりたいのであれば、「石」「灯」「砂」を中心に
、水の流れや自然を表現するような庭をつくります。
イメージしている和風庭園の様式により、取り入れるアイテムは異なりますが、「石」と「灯」は、いろいろな様式の和風庭園にも採用されているアイテムです。
和風の庭をつくりたいのであれば、「石」と「灯」を採用すると、和風庭園のテイストを取り入れた庭を作ることができます。
全体的なバランスも重要なうえ、和風庭園は決め事も多いため、和風庭園づくりは、エクステリア専門業者や造園業者へ相談することをおすすめします。
自宅に和風庭園をつくる際に取り入れたいアイテム6選
自宅に和風庭園をつくる際に取り入れたいアイテムを6つご紹介します。
- 庭石
- 下草
- 庭園灯
- 植栽
- 水鉢
- 飛び石、延段、敷石
庭石
庭石とは、庭づくりの際に使用される、観賞用の石のことです。
単体で使用されるものを景石、複数の石を組み合わせて使用されるものを石組といいます。加工されたものよりも、自然な状態で使われることが多いのが庭石です。
下草
下草とは、樹木や灯篭などの足元を彩るために植えられる植物の総称です。
タマリュウやキチジョウソウ、コクマザサやイヌワラビ、クサソテツなど半日影や日陰でもよく育つ植物がよく使われます。
庭園灯(灯篭など)
庭園灯は、通路をてらすための照明です。
和風庭園には、灯篭がよく採用されます。
近年は、LEDやソーラーライトなども多く販売されています。
いろいろなガーデンライトが市場に流通しているため、欲しいデザインに合わせて購入するようにしましょう。
植栽
植栽は、庭に草木を植えることです。
和風庭園だと、下草と組み合わせてよく使用されます。
水鉢(つくばいなど)
水鉢は、水を溜めておく器です。
手や口をすすぎ身を清めるために、道中に設置します。
つくばいは、露路に設置された手水鉢のことです。
飛石、延段、敷石
飛石、延段、敷石は、通路を彩るために通路に敷く石のことです。
デザインによって、どの形式を選ぶかは変わります。
敷き方には禁じ手などもあるので、注意が必要です。
和風庭園のテイストを取り入れた和モダンな庭は近年人気のデザイン
和風のテイストを取り入れた和モダンな庭は、近年人気のデザインです。
海外などでも人気の高い和風庭園は、一目で「日本の庭」だとわかる美しさがあります。
一般家庭で和風庭園をつくるのはハードルが高い…という人は、和モダンなデザインはいかがでしょうか。
和風庭園の侘び寂びを取り入れつつも、LEDライトなどモダンな雰囲気を演出できるアイテムを多数取り入れた和モダンな庭は、長く楽しむことができるデザイン性の高い庭です。
建物とのバランスも良く、老若男女に好まれる庭になることでしょう。
和風庭園や和モダンな庭は狭小地でも実現可能
和風庭園や、和モダンな庭は、狭小地でも実現が可能です。
狭小地の場合、庭に使える土地の面積には限りがあります。
土地の関係で家の外側に庭は作れない…という場合は、中庭に日本庭園をつくるという手段もあります。
日本庭園の雰囲気を表現するのに、広さは関係ありません。
少しの面積でも、日本庭園風のエリアを作ることはできます。
中庭であれば、リビングやダイニングなど家の中からも見ることができ、日々の癒しになることでしょう。
和風庭園や和モダンな庭づくりをdiyすることはできる?
和風庭園や和モダンな庭づくりは、DIYすることができるのでしょうか?
DIYも可能ではありますが、和風庭園や和モダンなデザインは、全体的なバランスが難しいため、あまりおすすめはしません。
一角に和風庭園風のスペースを作る、など、少しのスペースであれば、バランスも考えやすいためDIYも可能です。
おしゃれな庭づくりをしたいなら専門業者へ依頼をしよう
おしゃれな庭づくりをしたいなら、専門業者への依頼がおすすめです。
和風庭園は石材も多く、配置などが難しいためDIYはおすすめしません。
和風庭園の各アイテムには、施工方法や禁じ手などもあるため、施工の際には専門的な知識も必要です。
洋風な庭よりも、難しい庭づくりとなります。
また、石は見た目よりも重量があるため、少し大きめの庭石を使用する場合はクレーンなど重機の手配も必要となります。
石を扱う場合、重さで怪我をしてしまう恐れもあるため、できるだけ専門業者に依頼をするようにしましょう。
和風庭園や和モダンな庭づくりは造園業者や経験豊富なエクステリアプランナーに依頼をするのがおすすめ
和風庭園や和モダンな庭づくりは、造園業者や経験豊富なエクステリアプランナーへ依頼をするのがおすすめです。
長年の経験や、豊富な知識で、素敵なプランを提案してくれます。
自分では思いつかなかったようなアイデアを出してもらえるかもしれません。
一人で考えていると、どうしても考えが煮詰まってきてしまいます。
固定観念にとらわれない、第三者からのアイデアや助言を聞くことで、考えていたプランがより素敵なものになります。
自分が「ここは曲げたくない」「これは使いたい」「この様式の和風庭園が好き」という意志があれば、それはきちんと伝えたうえで、あなたが考えているプランをブラッシュアップしていきましょう。
プロへの相談は、メリットが多くあります。
家とのバランスを考えて、プランを提案してもらうことができるので、失敗をしたくない人は、専門業者に一度相談をしてみるようにしましょう。
まとめ:和風庭園を参考にした素敵な庭づくりをして充実した日々をおくろう
今回は、和風庭園づくりについてご紹介しました。
和風庭園には、言葉で表せないような魅力がたくさんあります。
日本人が大事にしている侘び寂びの心や、おもてなしの気持ちがたくさん詰まっている和風庭園は、みているだけで癒され、心が落ち着きます。
近年は和モダンテイストも人気で、洋風なデザインの中に「和」のテイストを入れたいというご要望も多くいただきます。
和モダンテイストな庭は、洋風な家ともよく合い、バランスの良いデザインです。
近代的な雰囲気もありつつ、落ち着きを感じられる和モダンテイストの庭は、幅広い年代の人に人気があります。
和の心を取り入れた庭は、住んでいる人はもちろん、来訪者の心も癒してくれることでしょう。
和風庭園を参考にした素敵な庭づくりをして、充実した日々を送りましょう!