おしゃれな和風庭園を作りたいなら灯篭を設置しよう!灯篭の意味や置き方などを解説します。

  • 和風庭園のような庭にしたい
  • 灯篭が気になるが、種類とかはあるのだろうか?

このようにお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この記事では、

  • 灯篭とは
  • 庭におく石灯篭の種類
  • 灯篭の購入場所
  • 正しい庭灯篭の置き方
  • 灯篭を設置する場所のポイント
  • 灯篭の設置費用目安
  • 灯篭は自分で設置できるもの?

などについて解説しています。

和風庭園をつくりたい人や、庭に灯篭を設置しようか迷っている人は、ぜひ最後まで読んでくださいね。

目次

灯篭とは?

灯篭とは、道を照らす照明器具です。

庭灯篭は、英語で​​「garden lantern」(ガーデンランタン)と呼ばれ、暗い庭を安全に歩くために、通路を照らす灯として設置される外構構造物の一つです。

次は、灯篭の意味と役割について解説をします。

灯篭の意味と役割

灯篭は、中国大陸から仏教と共に伝来し、一般家庭だけでなく、仏教寺院や神社などにも設置されました。仏教の教えでは、「灯」は邪気を払うものとして扱われており、仏前に献灯をするのは、故人が道に迷わないようにという意味もあります。

墓前灯籠や灯籠流し、灯籠祭りは、故人の供養や鎮魂が目的で行われています。

灯篭には、先述した歴史や役割がありますが、一般家庭や日本庭園に採用される灯籠の意味と役割は、主に景観の向上と、通路の灯です。

近年は夜間でも明るい庭が増えてきているため、庭灯篭については景観を向上させるために採用される意味合いがほとんどを占めています。

特に、和風庭園をモチーフにした庭を作りたい人に人気の構造物です。

石で作られた石灯篭だけでなく、陶器などで作られたものもあります。

庭に置く石灯篭の種類

庭に置く石灯篭には、たくさんの種類があります。

その中でも代表的な4種類の石灯篭について解説をします。

  • 立灯篭
  • 活込灯篭
  • 雪見灯篭
  • 置灯篭

立灯篭

立灯篭は、玉、笠、火袋、受、柱、地輪の6つの部品で構成されている、日本庭園などでもよくみられる一般的な石灯篭です。

春日型や柚木型などがあります。

活込灯篭

活込灯篭は、玉、笠、火袋、受、柱の5つの部品で構成されている灯篭です。

柱を直接地面に埋め込んで設置します。

雪見灯篭

雪見灯篭は、玉、笠、火袋、受、足の5つの部品で構成されており、大きな笠と3〜4つの足が特徴的な灯篭です。

雪見灯篭も人気の灯篭の一つです。

置灯篭

置灯篭は、玉、笠、火袋、台など2〜5つの部品で構成されている灯篭です。

足などもなく、地面に直接おくタイプで、比較的小型なため、一般家庭にもよく採用されています。

地面だけでなく、庭石などの上に設置されることもあります。

灯篭の購入場所

石灯篭の主な購入場所を2つご紹介します。

  • 石材店
  • インターネットの通信販売

石材店

石灯篭の購入場所の一つ目は、石材店です。店舗に直接足を運ぶことで、実際に灯篭を見てから決めることが出来ます。

写真だけではわからない質感や雰囲気を感じることができ、プロの専門スタッフに対応してもらえることが石材店で購入をするメリットです。

石材店であれば、オーダーメイドの石灯篭を作ってもらうこともできるため、既製品では気に入るものがない人にもおすすめの購入場所といえます。

インターネット画面だけではわからないこともあるので、石灯篭の設置を検討しているのであれば、購入前に一度足を運んでみると良いでしょう。

インターネットの通信販売

石灯篭の購入場所の二つ目は、インターネットの通信販売です。

実際にみる事はできませんが、足を運ぶのが難しい土地にある灯篭を購入することができたり、配送してもらうことで重い石灯篭を持って帰らずに済むことがメリットです。

また、インターネット専売店は対面販売の店舗よりも人件費がかかっていないため、直接店舗で購入するよりも安価に入手できることもあります。

既製品で気に入るデザインがあるのであれば、インターネットで購入するのも良いでしょう。

正しい庭灯篭の置き方

灯篭の各部の名称と、正しい庭灯篭の置き方をお伝えします。

ここでは雪見灯篭を例に出したいと思います。

各部の名称

雪見灯篭の各部の名称をご説明します。

雪見灯篭は、上から

  • 火袋

と呼ばれるパーツがあります。

灯篭の種類によって、パーツは多少変わりますが、中央部に位置する部品(火袋や笠など)はほとんど同じです。

灯篭の置き方

雪見灯篭は、土台となる足の上に受け、その上に火袋、笠、玉の順に置いていきます。

灯篭の置き方で特に注意が必要なのが、火袋の向きです。

上下逆になっていたり、角が正面になっているのは不正解な置き方となります。

火袋の上下の見分け方は、穴が空いている面が上側で、空いていないのが下側です。

灯篭のサイズが大きく上下ともに穴が空いている場合は、穴が大きい方が上面です。灯篭を設置する際は、必ず上面と下面を間違えないように設置をするようにしましょう。

火袋の正面は、六角形の角が正面にならないように設置します。

4本足の雪見灯篭の場合は、正面から見ると足が2本見えるように設置するのもポイントです。

火袋に石格子の彫刻があったり、木製の格子がついている場合は、正面が見分けやすいです。

石格子の彫刻がある場合は、一面だけくり抜き窓があるため、その面を後ろ面にします。

木製の格子がついている場合は、戸がついている面が後ろ面です。

灯篭を置く際は「上下の向きと正面の向き」に注意をして、設置するようにしましょう。

灯篭を設置する場所のポイント

灯篭を設置する場所を選ぶ際のポイントを2つご紹介します。

  • 地震などで倒れても危険ではないところに設置しよう
  • 他の構造物とのバランスを考えて設置しよう

地震などで倒れても危険ではないところに設置しよう

灯篭を設置する際は、地震などで倒れても危険ではないところに設置をしましょう。

灯篭は、ネジなどで固定されているわけではなく、石を積み重ねて設置する構造物です。

そのため、地震などで大きく揺れた場合に倒壊する恐れがあります。

毎日通る玄関アプローチの、人が通るギリギリの幅の場所など、人が高確率で居る場所の近くには設置しないのが懸命です。

例えば、毎日手入れをする花壇のすぐ横にあると、日課である花壇の手入れをしている際に地震が発生した時に大変危険です。

立灯篭や雪見灯篭を、和風庭園のアクセントとして使用するのであれば、人が通る道とは少し距離をおいた場所に設置すると良いでしょう。

玄関アプローチのすぐ横に設置したいのであれば、小型の置灯篭にするなどの工夫が必要です。

他の構造物とのバランスを考えて設置しよう

灯篭を設置する際は、他の構造物とのバランスを考えて設置しましょう。

イメージが異なる構造物と一緒に灯篭を設置すると、テーマがバラバラで落ち着きのない庭になってしまうことがあります。

和モダンや和洋折衷の庭をつくりたい時も、他の構造物とのバランスは重要なポイントです。合う素材、合わない素材もありますし、設置する灯篭の大きさによっても全体的なバランスは変わってきます。

灯篭を設置するのであれば、エクステリア全体のバランスをよく考えて設計をすることが必要です。

灯篭の設置費用目安

灯篭の設置費用目安は、選ぶ灯篭の種類によって変わります。

本体は1万円弱から300万円前後と幅広く、選ぶ石材や大きさなどによっても大きく変動します。

設置費用と配送費は2万円〜で、こちらも大きさにより変わるので注意が必要です。

灯篭を設置したいのであれば、大きさやイメージデザインなどを伝えて、見積もりの依頼をしてみましょう。

ある程度の費用目安を確認することができます。

灯篭は自分で設置できるもの?

灯篭を自分で設置することは可能なのでしょうか?

小型の置灯篭など、小さいものなら自分で設置することもできますが、できるだけ専門業者に依頼をした方が良いでしょう。

石は見た目よりも重いので、作業をする際に落として怪我をしたり、破損をしてしまう恐れがあります。

神社などで見るものよりも小型だからと、たかを括り自分で作業をすると思わぬ事故につながることもあるため、注意が必要です。

また、置き方も積み重ねるだけのように思われがちですが、正面の向きや上下の向きなど、置き方にも決まりがあります。

雪見灯篭など、少し高いところに重ねる必要のある石材は、腰を痛める要因にもなります。

灯篭の設置を考えているのであれば、経験が豊富なエクステリアプランナーのいる専門業者か、造園業者に一度相談をしてみるようにしましょう。

灯篭の設置と撤去は専門業者に依頼をしよう

灯篭の設置と撤去は、専門業者に依頼をしましょう。

先述した通り、石材は見た目よりも重く、石材を使用した庭づくりは体力を消耗します。

家を建てたり、庭づくりのタイミングで設置するときは専門業者に依頼をしても、撤去を考えたときに自分で作業をしようとして怪我をしてしまう人もいます。

灯篭は、設置も撤去も、きちんとした専門業者に依頼をしましょう。

石材の処分方法は自治体によっても変わりますが、まずは粉砕が必要となる場合が多いです。

その場合自分で作業をしようとすると、粉砕するための工具なども揃えなければなりません。

少し大きい灯篭だと、小型クレーンが必要になることもあります。

そこまでの費用と手間を考えた場合、灯篭の撤去は専門業者へ依頼一択となるでしょう。

設置をしてすぐに撤去をする人はいませんが、今後のことも考えて設置を専門業者に依頼をすることで、最後、撤去することになった時にもスムーズに依頼をすることができます。

まとめ:庭に灯篭を設置しておしゃれな和風庭園をつくろう

庭に灯篭を設置する事は、大変魅力的だということがわかりました。

大きさによっては小型クレーンが必要になることもあります。

設置の際は、自分で全てやろうとせず一度専門業者に相談をすることで、全体的なバランスのとれた素敵な庭になります。

庭に灯篭を設置して、唯一無二のおしゃれな和風庭園をつくりましょう。

灯篭の設置や、庭づくりにお悩みの方は、ぜひ「ステージ」にご相談ください!

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