- 一戸建てを新築するが、駐車場どうしよう
- 駐車場はいらない?いる?
- 一戸建てに駐車場をつくる場合は何を気をつければいいのだろう?
このようにお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では
- 一戸建てに駐車場をつくるメリットとデメリット
- 一戸建ての駐車場のタイプ
- 車の停め方3種類
- 一戸建ての駐車場に最低限必要な広さ、余裕のある理想的な広さ
- 駐車場を設計するときに気を付けたいポイント
- 一戸建ての駐車場にあると便利な設備
について解説しています!
一戸建てに駐車場をどうやってつくろうか迷っている人はぜひ読んでくださいね。
一戸建てに駐車場をつくるメリット
一戸建てに駐車場をつくることには、どのようなメリットがあるのでしょうか?
駐車場代の節約になる
一戸建てに駐車場をつくることで、駐車場代の節約になります。自動車を所有している場合、駐車スペースは必ず用意しなければいけません。自宅の敷地ではないところに駐車スペースを確保すると、駐車料金が発生します。月極駐車場を契約する場合、土地の地域差はありますが、1台月額5,000〜20,000円が相場です。5,000円の場合は年間60,000円、20,000円の月極駐車場の場合は年間240,000円が発生します。一戸建ての自宅に駐車場があれば、駐車料金を払う必要はないため、月々かかる駐車料金を節約することができます。
大きな物の買い出しがしやすい
一戸建てに駐車場をつくることで、大きな物の買い出しがしやすくなります。
駐車場が自宅敷地外にある場合、家電や家具などの大きな物を購入して、遠くの駐車場から家に運ぶことは大変な力仕事です。相当な体力も奪われます。自転車や、電車、バスで買い物に行った際も同様に、大きな荷物は運びづらいです。郵送や配送を依頼することになり、
配送料金が発生します。
自宅敷地内に駐車場があれば、家に運ぶ作業が圧倒的に楽になるため、家具を運んでもらう必要もありません。配送料金、宅配料金の節約にもつながります。
車を守ることができる、盗難リスクを減らせる
一戸建てに駐車場をつくることで、盗難リスクを減らすことができます。イモビライザーの普及により、20年前に比べて盗難の認知件数は減少の方向にあります。しかし、盗難方法、技術も進化しており、車両盗難や部品盗難の被害に遭う車はあとをたちません。
人目につきにくく少し離れた自宅敷地外の駐車場に停めていると、盗難の被害にあうリスクは高まります。自宅敷地内に駐車をすることで、人目につきやすくなるため盗難もしにくくなります。高級車やプレミア付き車種など盗難リスクが高い車を所有している人は、さらにセキュリティ機能をあげた、シャッター付きのガレージやカーポートに駐車することをおすすめします。
駐車場以外に活用することもできる
一戸建てに駐車場をつくることで、駐車場以外に活用することもできます。
- バーベキューや子供の遊び場、ペットの遊び場など、憩いの場として使う
- ガーデニング作業やDIY作業などの趣味の場として使う
- 自転車やバイクを停める駐輪場として併用する
など、少し広めに駐車場を設計しておくと、いろいろなことに活用することができます。
駐車場に車が停まっていない時間が長い場合や、車を手放した場合も、上記のようにいろいろな使い方ができるので、無駄なスペースにはなりません。駐車場が足りておらず、駐車場を常に探しているような地域であれば、使っていない駐車スペースを貸し出すこともできます。「2台、3台分の駐車場があるが、今は1台しか使っていない」ような場合は、駐車場貸出サイトの登録をしておけば定期収入にもなります。
一戸建てに駐車場をつくるデメリット
一戸建てに駐車場をつくることにはメリットがたくさんあることがわかりました。では、デメリットはどのようなものがあるのでしょうか?
初期費用がかかる
一戸建てに駐車場をつくると、初期費用がかかります。
駐車場のタイプには、
- オープン駐車場
- カーポート
- ガレージ
- カーポートバルコニー
など、いろいろな種類があります。
カーポートタイプ、ガレージタイプ、カーポートバルコニータイプにする場合は、設置するための初期費用がかかります。特にガレージ(インナーガレージ)や、カーポートバルコニーは、新築するときに設置を考えて設計する必要があるため、家の新築費用と合わせて初期費用がかかります。後付する場合も、設置したい商品の種類によってはガレージやカーポートバルコニーの設置費用だけではなく、家のリフォーム費用が発生する場合もあるため、費用は多めにみておく必要があるといえるでしょう。
土地の広さによっては居住空間が減ってしまう
狭小地や変形地など、土地の広さや形によっては駐車場をつくることで居住空間が減ってしまう場合があります。そのような場合は、家や駐車場の設計に工夫が必要です。家の形や広さによっては、インナーガレージやカーポートバルコニーを採用することで、希望の居住空間を確保することができます。狭小住宅の場合はスキップフロアなど、1.5階、2.5階と呼ばれる中二階、中三階を多用した設計にすることで、必要な部屋数を確保することができます。
「狭小地や変形地だが駐車場がほしい。そしてもちろん居住空間もしっかりほしい」
このような場合は、担当の設計士に一度相談してみるといいでしょう。
一戸建ての駐車場タイプは主に4種類
一戸建ての駐車場タイプには主に4つの種類があります。
- オープンタイプ
- カーポート
- ガレージ
- カーポートバルコニー
です。
オープンタイプ(青空駐車場)
オープンタイプの駐車場は、屋根や囲われているものがないタイプの駐車場です。平面駐車場とも呼ばれます。他の種類とは違い、建築物は必要ないため、4つの中でも一番予算を抑えることができます。
カーポート
カーポートタイプの駐車場は、簡易的に屋根がほしいひとにおすすめです。ガレージやカーポートバルコニーよりは予算を抑えて車庫に屋根を設置することができます。
ガレージ
ガレージタイプの駐車場は、車をしっかりと守りたい人や自分で簡単な作業をしたい人におすすめです。四方を囲われているため、セキュリティ機能も高く雨風からも車を守ることができます。
家と一体型のビルトインガレージ
家とは別で庭などに建てる独立型ガレージ
などがあります。
カーポートバルコニー
カーポートバルコニーは、カーポートの天井部分も有効活用したい人や、高低差のある庭の活用方法に困っている人におすすめです。
カーポートの天井部分をバルコニーとして使うことを前提に作られているため、通常のカーポートよりも強度が高いのが特徴です。下には車を駐車でき、天井はバルコニーとして、憩いの場や趣味の作業場に使うことができるため、土地を効率的に使いたい人によく採用されています。
一戸建ての駐車場によくある駐車スタイル
一戸建てに駐車場をつくる場合に気を付けたいのが自動車の停め方の種類です。土地の形状によって、停められる方法が変わります。
直角駐車
直角駐車は道路に対して垂直に停めるタイプの駐車方法です。駐車がしやすく、出庫もしやすいのが特徴。横長方形型に土地を広げていけば、2台、3台と駐車スペースを確保することができます。
縦列駐車
縦列駐車は、縦に車を並べて停めるタイプの駐車方法です。スペースは確保しやすいですが、奥に停めた車を出庫する場合は前の車を一度動かさないといけません。奥の車を出庫するのに手間がかかることがデメリットです。土地が細長くギリギリの場合や、家の前の道路が極端に細い場合は駐車も少ししづらい場合があります。
並列駐車
並列駐車は、道路に対して平行に停める駐車方法です。駐車スペースが確保しやすく、駐車も比較的楽に行えます。しかし、家の前の道路が細い場合、狭い場合は、出庫がしづらい傾向があります。道路に対して並行に停めているため、車両が向いている方とは反対の方向へ出庫するのは至難の業です。
一戸建ての駐車場はどれぐらいの広さが必要?
一戸建てに駐車場をつくることにはメリットがたくさんあります。では、駐車場にはどのくらいの広さが必要なのでしょうか?
自動車を停めるために必要な最低限の広さ
最低限の広さは国土交通省の指針で定められています。
設計対象車両 | 長さ | 幅員 |
軽自動車 | 3.6m | 2.0m |
小型乗用車 | 5.0m | 2.3m |
普通乗用車 | 6.0m | 2.5m |
駐車場をつくる場合は、最低限上記の広さが必要になります。
自動車を停めるための理想的な広さ
上記の最低限の広さはあくまでも数値上の指針です。
最低限の広さがあっても、日常生活で駐車場として使うには少し不便なため、すこし幅にゆとりをもたせる必要があります。
ドアの開けしめ、車の乗り降り、荷物の出し入れなどを快適に行いたいのであれば、+αで広さを確保するとよいでしょう。
- 長さ+前後50cmずつ
- 幅+90cmずつ
+αで上記の幅と長さを確保すれば、左右のドアが同時に全開になっても車が損傷することはありません。バックドアからも楽に荷物を出し入れすることができます。また、運転が苦手な人でも楽に駐車をすることができる余裕のある理想的な広さといえます。
上記はあくまでも「余裕のある」理想的な広さです。スライドドアの場合など、車のスタイルによっても理想的な広さは変わります。まずは所有している車のサイズを車検証で確認してから、設計するようにしましょう!
一戸建ての駐車場を設計する際に考えたい5つのポイント
一戸建ての駐車場を設計する際に考えたい5つのポイントをご紹介します!
生活スタイルを考えて駐車のタイプを設計しよう
一戸建ての駐車場を設計する場合は、生活スタイルを考えて設計するようにしましょう。
小さい子供がいる家庭、介護が必要な人がいる家庭、一人暮らしの家、来客が多い家など生活スタイルによって必要な駐車スペースや駐車スタイルは変わります。
今の生活スタイル、今後の生活スタイルをよく考えて駐車場を設計しましょう。
将来車を買い換えることも考えて駐車場の大きさを考えよう
一戸建ての駐車場を設計する場合は、将来自動車を買い換えることも考えて駐車スペースの広さを考えるようにしましょう。今現在軽自動車を所有しているとして、軽自動車が1台停められることをベースに駐車場を設計すると将来ミニバンなどの大きい車に買い替えた際に広さが足りなくなる可能性があります。将来1サイズか2サイズ大きい車に買い換えるかもしれないことを考えて、駐車場は設計するようにしましょう。
土地の形に合わせてどのように停めるかを考えて設計しよう
一戸建ての駐車場を設計する場合は、土地の形にあわせてどのように停めるかを考えて設計しましょう。
家の前に駐車場を用意するのか、家の横に用意するのかによって、駐車スタイルが変わります。
- 直角駐車
- 縦列駐車
- 並列駐車
家の前の道路の広さなども考慮して、停めやすく出庫しやすい駐車場づくりをするようにしましょう。
来客駐車場はどうするか考えよう
一戸建ての駐車場を設計する場合には、来客駐車場をどうするかも考えて設計するようにしましょう。家の付近にコインパーキングがある場合や駅が近い場合はそこまで考えなくても良いと思いますが、事務所兼自宅として使っていたり、毎日のように来客がある家は、来客用の駐車場を一台余分に設計しておいたほうがいいかもしれません。
自動車だけではなく自転車を置くスペースも考えておくと◎
一戸建ての駐車場を設計する場合には、自動車だけではなく自転車を置くスペースも考えておくとよいでしょう。小さい子供がいる場合、数年後には自転車が必要になります。その際に置き場所に困らないよう、設計の時点で考えておくと、いざというときに焦らなくてすみます。
一戸建ての駐車場付近にあると便利な設備
一戸建ての駐車場付近にあると便利な設備をご紹介します。
光源・ライト
一戸建ての駐車場付近に光源やライトがあると、夜作業をする場合や、暗い時間に通勤する場合にとても便利です。
コンセント
一戸建ての駐車場付近にコンセントがあると、DIY作業や、外壁の掃除をするときにとても便利です。
水栓・蛇口
一戸建ての駐車場付近に水栓や蛇口があると、夏場子供の水遊びや、ガーデニングの水やりにとても便利です。
一戸建ての駐車場は初めの設計が大事
一戸建ての駐車場は、はじめの設計がとても大事です。
後付をしようとすると、さらに費用がかかる場合があるため、新築の場合は家の設計だけではなく駐車場の設計もしっかりと考えるようにしましょう。
まとめ:駐車場のある一戸建てで素敵な生活をおくろう!
一戸建てに駐車場があるととても便利です。いろいろな活用方法ができるので、一生使えるスペースになります。
駐車場のある一戸建てで素敵な生活をおくりましょう。
エクステリアや駐車場に悩んでいる方は是非一度「ステージ」にご相談ください!