カーポートの屋根材の選び方とは?屋根材の種類や選ぶときの4つのポイントを解説

カーポートを選ぶ際に「屋根材の選び方が分からない」「そもそも屋根材にはどのような種類があるの?」といった疑問や悩みを抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

カーポートは屋根材の種類が違うことによって、見た目や機能性も変わってきます。

そこで今回は、カーポートの屋根の種類や素材の特徴、屋根材を選ぶときのポイントなどについて解説します。

カーポートの設置や取り替えを検討している方はぜひ参考にしてみてください。

目次

カーポート屋根の種類とは?

カーポートの屋根の種類は、大きく分けて「アール型」と「フラット型」の2種類があります。

まずは、それぞれの違いについてご紹介します。

アール型

アール型とは屋根先が緩やかにカーブ状になっている屋根のことです。

曲線が優しい印象のアール型は外構に柔らかな印象をもたらし、どのようなタイプのお住まいにも合わせやすいデザインとなっています。

また、アール型は屋根部分が曲線になっているため、雪が少し積もった際は屋根の形状により雪が落としやすいことも特徴です。

ただし、アール型の屋根は耐積雪強度に弱い傾向にあるため、雪の重みで屋根が傾いたり、積もった雪が隣家に落ちてしまったりする恐れがあります。

したがって、北陸・東北・北海道などの雪が多く降る積雪・豪雪地域では後述するフラット型が主流となっています。

フラット型

フラット型の屋根とは形がまっすぐになっている屋根のことです。

見た目がスタイリッシュなので、モダンなデザインの住宅に合わせてフラット型の屋根を選ぶ方が増えてきています。

またアール型と比べて変形サイズにも加工できるため、敷地の広さに合わせて幅広く対応できることも特徴の一つです。

さらに、フラット型の屋根はアール型よりも耐積雪強度が高いため、雪が多く降る地域は上記の画像のようなフラット型の屋根がおすすめです。

カーポート屋根の素材と特徴について

カーポート屋根に使われる素材は主に5種類あります。

そこでここからは、カーポート屋根の素材別にそれぞれの特徴について解説します。

ポリカーボネート

ポリカーボネートとはプラスチック素材の一つで、透明性・耐衝撃性・耐熱性・加工性などに優れている素材です。

ポリカーボネートの最大の特徴は衝撃強度が高く割れにくいことで、一般的なアクリル板の20倍、ガラスの200倍の強度を持つといわれています。

また、ポリカーボネートは、スチールやアルミなどの金属製の屋根材とは異なり、太陽光をほどよく透過させながら紫外線を大幅にカットしてくれます。

さらに、ポリカーボネートは、加工性に優れていてさまざまな色や特性を持つパネルを作り出すことができます。

例えば、すりガラス調やかすみ調など半透明のタイプの方がほこりや汚れが付いた際でもあまり目立ちません。

一方、クリアタイプのものは、ほこりや汚れなどが付いた場合は目立ちますが、透過率が高いため半透明の物よりも光が入りやすいです。

このようにお庭のエクステリアの色味や、使う用途によってパネルを選べることもポリカーボネートの魅力の一つでしょう。

熱遮断FRP

FRPとは「Fiber-Reinforced Plastics」の略称で、プラスチックにガラス繊維などの繊維を混ぜ合わせて、強度を向上させた複合素材のことです。

カーポートの屋根材以外にもお風呂場の浴槽によく使用されています。

強度の高い素材で特殊加工をすることにより熱遮断タイプや、燃えにくいタイプなどの特性を追加させることも可能です。

さらに、熱線カット率が70%前後、紫外線はほぼ100%カットと、ポリカーボネートよりも性能が高くなっているため、車を紫外線や熱線から守りたい方におすすめです。

アルミ板

アルミ製の屋根は軽くてサビに強いことが特徴で、耐久性にも優れているため長期間使える素材です。

金属製なので日光を遮ってしまいますが、その分紫外線をカットしてくれるため、紫外線の強い南国のカーポートで使われることが多いです。

ただし、アルミ板は耐荷重性が低いため、積雪・豪雪地域は後述するスチール折板がよく使われています。

スチール折板

スチール折板とはガルバリウム銅板でできた素材で、ガルバリウム銅板を山谷山谷の形に折って強度を上げています。

耐風圧や耐積雪性能に優れているため台風や積雪が多い地域では、スチール折板屋根が使われることがほとんどです。

例えば、一般的なポリカーボネート屋根の場合、耐積雪量は約20cm相当が平均ですが、スチール折板は少なくても約50cm相当あり、豪雪地域向けのものだと約200cm相当のものもあります。

このように、スチール折板タイプのカーポートは、他の屋根材と比べて耐久性が非常に優れているため、雪が多い北陸地域ではスチール折板が主流となっています。

カーポート屋根材を選ぶときの4つのポイント

最後に、カーポートの屋根材を選ぶときの4つのポイントについて解説します。

住んでいる地域

カーポートの屋根材を選ぶときの一番のポイントとしては、住んでいる地域の自然環境に適したものを選ぶことです。

例えば、積雪地域に住んでいるのに屋根材を積雪強度の低いポリカーボネートにしてしまうと、カーポートが壊れて大切な車が傷ついてしまう恐れがあります。

そのため、前項でも説明したように、雪が多く降る積雪地域のカーポートの屋根には、「スチール折板」がおすすめです。

また、スチール折板は積雪地域以外にも台風の被害に遭いやすい地域にも適しています。

このように、お住まいの地域の気候に合わせてカーポートの屋根材を選ぶようにしましょう。

積雪・豪雪地域のカーポート選びついては、こちらの記事で詳しく解説しています。

屋根の機能性

屋根の機能性については、紫外線と赤外線の2点を重視しましょう。

紫外線は車の塗装の色あせや車内シートの日焼けの原因になります。

特に、標高が高い地域や海辺は紫外線が強いため、できるだけ紫外線をカットできる素材のものを選びましょう。

具体的には、アルミやポリカーボネートの屋根材であれば、紫外線を大幅にカットすることが可能です。

また、赤外線は暑さの原因となるもののため、真夏の車内温度の上昇を抑えたい方は熱線遮断もしくは熱線吸収ポリカーボネートがおすすめです。

耐用年数

かつてはカーポートの屋根材に塩ビ素材が主流でしたが、塩ビ素材は紫外線に弱く経年劣化しやすいため耐用年数が短いことがデメリットでした。

しかし、現在使用されることの多いポリカーボネートは紫外線や衝撃に強く、耐用年数は15年、あるいはそれ以上持ちます。

また、ポリカーボネートよりも強度や耐久性に優れているスチール折板の場合、壊れたり劣化したりすることがほとんどないため半永久的に使用することが可能です。

特に、台風や積雪の多い地域はカーポートが壊れやすいため、耐風や耐積雪強度の高いスチール折板が選ばれています。

価格相場

一般的にカーポートの本体価格は1台用で約15〜40万円で、素材やデザイン、機能性などによって値段が変わります。

以下に、カーポートでよく使われるポリカーボネートとスチール折板の価格をまとめました。

素材価格(1台)
ポリカーボネート12〜25万円
スチール折板30〜60万円

上記の通り、ポリカーボネートのカーポートは、メーカーによって変わりますが約15万円前後で購入可能です。

しかし、ポリカーボネートはコストが安い一方で、耐風・耐積雪の強度が弱いため、積雪や台風の多い地域はスチール折板が使われることが多いです。

カーポート屋根のおすすめの掃除タイミング

カーポートの屋根は雨風や木の葉などによって汚れてしまうため、定期的に掃除をする必要があります。

手の届く範囲のお手入れはこまめに行った方がいいですが、屋根や雨樋などの手間がかかる場所の掃除は年に1〜2回の頻度で行うと効果的です。

おすすめのタイミングとしては、雨がたくさん降った日の翌日です。

快晴の日だと湿度が高く、屋根についた汚れも乾燥して落ちにくくなってしまいます。

しかし、雨が降った翌日の場合、雨である程度汚れが浮き上がって取れやすくなっていたり、汚れが流れていたりするので落としやすくなっているためおすすめのタイミングです。

まとめ

カーポートの屋根材は紫外線に強いポリカーボネートが主流となっています。

しかし、積雪や台風などの多い地域では、スチール折板といったより頑丈な素材を選ぶことがおすすめです。

お住まいの地域や予算などを考慮して、ご希望にあった屋根材を選びましょう。

カーポートの設置や取り替えを検討中の方は、「ステージ」にお気軽にご相談ください。

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