外構や庭を考える時に必ずと言っていいほど取り入れたいシンボルツリー。
シンボルツリーを選ぶ際に重視したい条件として見た目はもちろんですが、「管理が楽なもの」と考える方は多いです。
その他にも選ぶコツとして、採用したい樹木を「落葉樹」にするか「常緑樹」にするかをまず考え、さらに花や実を鑑賞できるかどうかを意識していくと良いでしょう。
最近では落葉樹は新芽や落葉という季節を感じることができ、綺麗な花が咲くものが多い為、シンボルツリーとして取り入れる方も多いですよ。
このような観点も踏まえつつ、今回は子育て世代の方におすすめできるシンボルツリー10選をご紹介します。
シンボルツリーとは?樹木を採用することで外観のアクセントになる
子育て世代の方は特に、育児や家事、お仕事などの両立に忙しい方が多いですよね。
そんな方がシンボルツリーを採用される場合、見た目が外観とマッチして好みのものはもちろんですが、手入れや管理がラクなものを選びたい方も多いでしょう。
シンボルツリーとは住宅や建築物を象徴する、背の高い樹木のことをいいます。
新築はもちろん、改築や新しい家族の誕生などの『記念樹』として植えられる場合もあるようです。
シンボルツリーを植えることで以下の利点があります。
- 外からの視線を遮る目隠し効果がある
- 外観がアクセントとなり、見栄えが良くなる
- オリジナルの外観を作ることができる
また、高低差のある木を採用すると、奥行きが出て家全体を広く感じさせてくれます。
広いお庭に植えると、引き締まった印象になり広さがより引き立つ効果も期待できますよ。
一年中緑を楽しめる【常緑樹】おすすめ5選
常緑樹(じょうりょくじゅ)とは、マツやモミなど秋になっても落葉せずに一年中緑を楽しめる樹木のことです。
常緑樹を採用することで、季節感を楽しむには、落葉樹よりも劣りますが、お掃除もしやすく年間を通して外部からの視線を遮ることが出来るのもメリットのひとつです。
シマトネリコ
シマトネリコは、モクセイ科の常緑高木です。
常緑樹とはいえ、低温により葉を落としてしまうことがあるので年中姿が変わらないわけではありません。
日当たりの良い場所や半日陰、水はけの良い土壌を好み、暑くて乾燥しやすい場所でも植栽できる庭木になります。
一方で、生長が著しいためにこまめな剪定が必要になるというデメリットもあります。
花言葉:偉大、服従、威厳、高潔
ソヨゴ
ソヨゴはモチノキ科で光沢のある丸みを帯びた葉がきれいな常緑樹です。
秋にはグリーンの葉の間に赤い実を付けて四季を感じることができ、葉の密度も高い樹形であれば、目隠しにも向いています。
生長が遅く、耐寒性・耐陰性に優れることから人気があり、株立ちのソヨゴは華奢な雰囲気も演出できるので、シンボルツリーに適しています。
花言葉:先見の明
レモン(檸檬)
レモンは、ミカン科の常緑低木でありコンパクトにお庭に植栽することができます。
風にも耐える力も強く、年中緑を感じることができるのでシンボルツリーとして採用されているお宅も増えてきています。
一方で、寒さに弱いため東北の方などは鉢植え栽培を採用すると良いでしょう。
また、トゲがあるために小さなお子様がいるご家庭などではトゲが柔らかいうちにハサミなどで除去する必要があります。
花言葉:誠実な愛
ミモザ
ミモザはマメ科の常緑高木で「ギンヨウアカシア」や「フサアカシア」などのアカシア属の総称です。
春には明るい黄色のポンポンとした可愛い花を房状に咲かせ、くすんだグリーンの葉が美しい庭木です。
地植えにするととても大きくなるのでこまめな剪定や植える場所に注意が必要です。
鉢植えにすることで生長を抑え、管理がしやすく楽しむことができます。
花言葉:感謝
キンモクセイ(金木犀)
キンモクセイはモクセイ科の常緑高木で、秋にはオレンジ色の香りのよい花をたわわに咲かせる庭木です。
特に和風のお庭との相性が良いでしょう。
キンモクセイは丈夫で葉の密度も高く、日陰にも強い樹木のため、目隠しにも向いていますよ。
花言葉:謙虚、初恋
夏には鮮やかな葉が生い茂る【落葉樹】おすすめ5選
落葉樹とは秋や乾期になると葉が枯れ落ち、春などの暖かくなると新しく葉が生まれる樹木のことです。
多くは温帯に多く点在しており、夏は鮮やかな緑の葉をが生い茂ることから「夏緑樹」とも呼ばれます。
落葉樹は目隠しなどには不向きですが、年間を通して四季を感じることができるので素敵ですよね。
常緑樹に比べて、落ち葉などのお掃除の手間がかかるということも頭に入れておきましょう。
アオダモ
アオダモは、丈夫で環境に馴染みやすいことから家のシンボルツリーとして採用されていることが多い落葉高木です。
自然樹形が美しく、ナチュラルにどんなお家に馴染んでくれるので人気の高い庭木とも言えます。
生長が遅く適度に剪定を行うことで管理の手間がかかりにくいこともあり、初心者や子育て世代で忙しい方でも育てやすい庭木と言えるでしょう。
花言葉:幸福な日々、未来への憧れ。
エゴノキ
エゴノキは、エゴノキ科の落葉広葉樹であり、全国各地で多くみられる庭木です。
高さは10メートルにもなり、春には鮮やかなグリーンから夏の日差しをたくさん浴びて濃いグリーンになっていく姿を楽しむことができるので、和風の住宅はもちろん、洋風のお庭によく似合いますよ。
果実は8~9月ごろの夏から秋にかけて実をつけますが、果皮にはエゴサポニンという有毒成分が含まれているようなので、小さなお子様が間違って食べることがないように注意が必要です。
花言葉:壮大
ヤマボウシ(山法師)
ヤマボウシは、ミズキ科のグリーンの葉が鮮やかできれいな落葉高木です。
冬の落葉期以外では年中美しい姿を見ることができ、秋には鮮やかな紅葉を楽しむことができますよ。
日当たりの良い場所で年間を通してこまめな剪定は必要な場合があります。
水やりは乾期以外では特に水やりの必要はありませんので、忙しい方にも負担の少ない庭木と言えるでしょう。
花言葉:友情
カツラ(桂)
カツラはカツラ科でハート形の葉がとてもキュートな落葉高木で、別名「香の木(コウノキ)」とも言われます。
放っておくととても大きくなるために、適度に剪定をして樹高を管理する必要があります。
自然樹形でも整いやすく、育てやすいのが特徴です。
花言葉:憂鬱、夢想家、不忠
ジューンベリー
ジューンベリーは、バラ科で白いお花が咲いたあとに赤い実がなり、秋には紅葉も楽しむことができる四季折々の落葉樹です。
年間を通して季節を感じられる庭木なので、四季を感じたい方にもおすすめの樹木になります。
寒さには強いが夏期の乾燥にはやや弱い特徴があり、西日の当たる場所は避けた方が良いでしょう。
1本でも結実性が高く、比較的育てやすい樹木です。
一方で、実がコンクリートなどに落下した場合は、お掃除が必要になりますので植栽する場所は検討する必要があります。
花言葉:穏やかな表情
まとめ
今回は「落葉樹」と「常緑樹」の中から、おすすめのシンボルツリー10選をご紹介しました。
シンボルツリーは長くお庭のシンボルとなる存在です。
緑には癒しやリラックスさせてくれる効果がある為、子育てで忙しい方でも是非取り入れたいところです。
採用する場合は、見た目ももちろん大切ですが、子育て世代の忙しい方でも手入れの少ない木を選ぶことで負担も減るでしょう。
樹木の特性や手入れの有無をしっかりと把握した上で好みの庭木を選びましょう。
シンボルツリーを採用する上でお悩みがあれば是非一度ステージにご相談ください。