【施工写真つき】ウッドデッキの素材や予算を解説!失敗させない5つのポイントとは?

ウッドデッキは常に外に晒されている外構のため、機能性やメンテナンス性を考慮して選ばなければすぐに使えなくなってしまいます。ところが費用を抑えるために安いウッドデッキを設置して、1〜2年で腐ってしまったといった残念な失敗例も少なくありません。

この記事ではウッドデッキの素材や予算例、失敗させない5つのポイントなどをご紹介します。これからウッドデッキの設置を検討している方は本記事を読めば後悔しないウッドデッキづくりを実現できますよ。

目次

庭に設置するウッドデッキの素材は3種類ある!

ウッドデッキに使われる素材は下記の3種類です。

  • ソフトウッド
  • ハードウッド
  • 人工木

それぞれの特徴をご説明していきましょう。

DIYに適した「ソフトウッド」とは?

「ソフトウッド」とは、やわらかくDIYしやすい天然木のこと価格も安いためコストをできるだけ抑えたい方が選ぶことも多い素材です。

ただし安易にソフトウッド素材のウッドデッキを設置してしまうとメンテナンス費用がかさみ、結果的に高くついてしまったといった失敗例もよく耳にします。

ソフトウッドは2〜3年に1度のペースで塗料を塗る必要があり、1回のメンテナンスで数万円の費用がかかるのが一般的です。こうしたメンテナンスを怠れば1〜2年程度で腐ってしまうでしょう。それだけ費用をかけてメンテナンスしても天然木ですので10年程度の耐久性しかありません。

軽くて持ち運びやすい点を考えればDIYに向いている素材といえますが、湿気がある地面に近く屋外に設置するようなウッドデッキの素材としてはあまりおすすめできないでしょう。

メンテナンス性に優れた「ハードウッド」とは?

ウッドデッキの素材として天然木を選びたい場合には、メンテナンス性に優れた「ハードウッド」をおすすめします。

ハードウッドは湿気が多い地域である南米や東南アジアなどの亜熱帯林で育った堅い木材です。そのため湿気に強い性質があり、腐りにくく丈夫な点が魅力です。

とくにメンテナンスしなくても15〜30年程度はキレイな状態を維持できます。ただしメンテナンス性に優れているだけあって費用が高く、重くて堅いためDIYには向きません。

弊社ではおもに下記のハードウッドを使用しています。

・ウリン
・イタウバ
・セランガンバツ

このなかでもウリンを選ぶ場合には、雨に濡れると茶色の灰汁が出る可能性がある点を留意しておきましょう(イタウバやセランガンバツの灰汁は比較的少なめです)。

とはいえ半年ほどで灰汁は出なくなり、乾くとハードウッド自体が下の写真のようにシルバーグレーになります。

灰汁の様子↓
ウッドデッキ灰汁

シルバーグレーの様子↓
ハードウッド色落ち

灰汁が出るからといって強度が落ちるわけではありませんのでご安心ください。

また「ウッドデッキ自体のキレイな茶色を保ちたい」とご相談いただくケースもありますが、ハードウッドは塗料を吸収しないほど高密度のため通常は塗装しません(色落ちがどうしても気になるといったお客さまのみ塗装します)。

灰汁が出てデッキの下が汚れたように見えたりシルバーグレーに変色したりするのは、見方を変えれば長所にもなります。こうした経年変化は野晒しの自然界において、ごく普通の現象だからです。

そのためナチュラルな庭にしたいと考えている場合には、経年変化によって深い味わいを楽しめるハードウッドがおすすめです。

長期間色あせない「人工木」とは?

樹脂に木粉を練り込んで人工的に作られている「人工木」は、天然木に似せた工業製品です。

長期間経過しても色あせにくいため塗装は必要ありません。加えて天然の木ではないため腐りにくい点も魅力でしょう。ただし直射日光の熱を吸収してしまう性質があり真夏は表面温度が高温になりやすいため、裸足では歩かないように注意してください。

人工木のウッドデッキはメンテナンスをしたくない方や長く美しい景観を保ちたい方におすすめです。

庭に設置するウッドデッキの予算は「約20〜50万円」がボリュームゾーン

ウッドデッキの予算は「約20〜50万円」がボリュームゾーンといわれています。またこだわりのあるデザインや機能性を重視したウッドデッキでは、100万円程度までかかる可能性があるでしょう。

決して安くはありませんが、せっかく庭の空間を有効に使えるウッドデッキを設置するのですから、予算とすり合わせながら素材やデザインを決めていきましょう。

ウッドデッキを設置されたお客さまの実例と予算

ウッドデッキ

↑上の写真はハードウッド素材のデッキです。6畳ほどの大きさで費用は約65万円でした。

ウッドデッキ

↑上の写真もハードウッド素材のデッキです。10畳ほどの大きさで費用は約90万円でした。

※弊社ではシチュエーションにあわせて、ウッドデッキとタイル仕上げを組み合わせたデザインを提案することもあります。すべてのお客さまにウッドデッキが適しているのではなく、各ご家庭の様子や環境にあった庭づくりをすることが大切だからです。

そのほかのウッドデッキを設置する場合の予算例

次に人気メーカーのウッドデッキを設置する場合の予算例をみていきましょう。

1.ひとと木2(三協アルミ)

三協アルミ_人工木デッキ ひとと木2
(引用:三協アルミ_人工木デッキ ひとと木2

↑6畳ほどの大きさで設置する場合には50万円~

三協アルミの「人工木デッキ ひとと木2」は表面を凹凸加工して木目調を再現し、より本物の木に近いデザインにこだわったウッドデッキです。

前述のとおり人工木のウッドデッキは直射日光を吸収する性質があるため、夏は表面温度が上昇し裸足でくつろぐのは難しいでしょう。しかしこちらのウッドデッキは表面温度上昇を抑える処理が施されています(参考:三協アルミ_人工木デッキ ひとと木2_商品特長)。

小さなお子さまやペットがいるご家庭は、少しでも火傷の危険性を回避できるためぜひご検討ください。

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2.ガーデンフロア ラステラ(三協アルミ)

三協アルミ_ガーデンフロア ラステラ
(引用:三協アルミ_ガーデンフロア ラステラ_施工例

↑10畳ほどの大きさで設置する場合には90万円~

同じく三協アルミのガーデンフロア「ラステラ」は、ほかのメーカーも含めて従来のウッドデッキとは一線を画した商品です。

床板1枚1枚の幅が広く高級感を演出してくれるほか、上の写真のようにブラックマーブルのカラーを選べばスタイリッシュな印象になります。リゾート風の庭を作りたい場合におすすめです。

庭にウッドデッキを設置するときの失敗させない5つのポイント

最後にウッドデッキを設置する際に注意すべき5つのポイントをご紹介します。これらのポイントを抑えれば後悔のないウッドデッキを設置できるでしょう。

1:目隠しもあわせて検討する

せっかくウッドデッキを作ったのに「道路から丸見えで恥ずかしくて利用できない」といった失敗例もよく耳にします。

そのようなときは道路沿いに背の高い目隠しフェンスを設置しましょう。あわせて高さのある樹木も配置すればナチュラルな雰囲気を演出できます。

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2:階段を設置して床と地面の高低差を軽減させる

ウッドデッキを設置するときには、ウッドデッキの床と地面の高低差を軽減させるために階段を設置しましょう。

一般的に地面と床の高低差は60cmほどあります。小さなお子さまや高齢者、ペット上り下りするには危険な段差ですので、安全面を考えて階段の設置は忘れないようにしましょう。

3:床下の雑草対策も忘れずに!

ウッドデッキの床下は必ず雑草対策を行いましょう。

雑草対策をしていなければデッキのすき間から草が飛び出てくる場合もあります。加えて床下で草が生い茂っていれば虫も寄ってくるため衛生的にもよくありません。そしてデッキ下の草をあとから取り除くのは非常に難しいでしょう。

このため弊社ではウッドデッキを設置する前に必ず以下どちらかの雑草対策を行います。

  • 防草シートを敷き、砂利を撒く
  • コンクリートの基礎にする

自宅の環境や予算にあわせてご提案いたしますので、お気軽にご相談ください。

4:雪国では屋根からの落雪対策を徹底する

弊社がある富山県のように雪国にお住まいの方は、屋根からの落雪対策も忘れないようにしましょう。

雪国では条件が重なると屋根からの落雪でデッキがつぶれてしまうケースもみられます。珍しいことではありますが、せっかく設置したウッドデッキですから長い期間キレイに使っていきたいですよね。

雪国にお住まいの方で落雪対策が気になる場合にはぜひお声がけください。

ちなみに下の写真は、以前弊社で設置したウッドデッキが落雪によりつぶれてしまったときの様子です。かなり昔のことですが、このときの教訓があるため現在では徹底的に落雪対策を行っています(※下記の写真は人工木のウッドデッキです)。
落雪によるデッキ壊れ

5:公共汚水ます、雨水ますの位置に注意する

ウッドデッキは「公共汚水ます」や「雨水ます」の位置に注意しながら設置場所を決めていきましょう。

・公共汚水ます:各家庭から流れる生活排水と一緒に固形物が流れないようにして、排水管の詰まりを防止するための地中に埋められた筒
・雨水ます:敷地内の雨水を溜める場所のことで、浸透式と非浸透式がある

公共汚水ますや雨水ますが詰まったり異常をきたしたりした場合、地面にある円形や四角形の白いフタから中の様子を確認することがあります。

そのためフタの上にウッドデッキを設置すると、トラブルがあったときに公共汚水ますや雨水ますの中を点検できなくなってしまうため注意が必要です。やむを得ずフタの上にウッドデッキを設置する場合には、デッキに床下点検口を設けましょう。

まとめ

ウッドデッキは非常に使い勝手がよく、おしゃれな雰囲気も演出できる外構です。しかし決して安くはない商品ですから、長い期間にわたり日常的に使用していきたいですよね。

「1〜2回使ったけどウッドデッキを設けて後悔した」とならないようにこの記事が参考になれば幸いです。

弊社「ステージ」”エクステリアで子育て世代を応援”をメインテーマに活動しています。のびのびとお子さまに遊んでもらえるウッドデッキを作りたいと考えている場合には、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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