家の顔と言っても過言ではない玄関アプローチ。
どのようなアプローチにするかは、家庭環境や用途などによって様々であり、玄関アプローチによって住まいの印象は大きく変わるでしょう。
玄関に足を運ぶ前までに誰もが目にするアプローチですが、レンガを採用したいけど、どんな特徴やデザインがあるのかご存じない方も多いのではないでしょうか?
最近では、住宅の外観に合わせてレンガを採用しているご家庭が増えています。
今回は玄関アプローチに採用するレンガに注目して特徴やデザインについてご紹介します。
玄関アプローチとは?玄関までを結ぶ通路のこと!
玄関アプローチとは、門まわりからお家の玄関までを結ぶ通路のことです。
一言でいうと家の顔と言える場所ですので、なるべく外観にこだわって素敵な雰囲気のあるお家にしたいですよね。
玄関アプローチを作ることでお家の第一印象は大きく左右されます。
外観のイメージや使用用途によって採用する素材やデザインが変わってきますよ。
レンガの種類や素材
玄関アプローチにレンガを採用したいと考える方が増えてきていますよね。
レンガとは、粘土や砂・石灰を混ぜて窯で焼いたものです。
レンガといっても日本で手に入るレンガとしては、高温で焼き固めた「焼成レンガ」と日干しして固めた「日干しレンガ」の2種類あります。
ホームセンターなどで販売されているレンガは主に「焼成レンガ」です。
焼成レンガはさらに2つの種類に分けられます。長方形のカタチが一般的ですが、厚みによっても用途が異なります。
- 赤レンガ:水に強い
- 耐火レンガ:熱に強く水に弱い
赤レンガの他にも、最近ではアンティークレンガなどの輸入レンガを採用されるご家庭も増えてきました。
アンティークレンガとは角が欠けているなど、形や大きさが不揃いのものを指します。
実際に使用されていたものを再利用として販売されている物や、意図的にアンティーク調に作られている物もあります。
可愛らしさと共にナチュラルな雰囲気を演出することができますよ。
機能・耐久性
レンガは元々土で出来ているため環境に優しく、断熱性や遮音性に優れています。
レンガは水を吸収するため、水はけもよく滑る可能性が低いでしょう。
一方で、水を通しやすい素材のため、寒冷地では水を含んだレンガが凍って割れてしまう危険性もあるようです。
同じ色でも焼きムラなどによって一枚一枚異なり、時間が経つと共に味が出てきます。
レンガを採用した場合は、しっかりと固定してしまうために、後から変更したいと思っても簡単には変更しづらいという点が挙げられます。
部分的に修繕したいと思っていても、同じレンガが手に入らない場合もあるので、理解した上で採用しましょう。
デザイン性
レンガを敷くには決まり事などはありません。
レンガは特に洋風なお家との相性が良く、一般的に温かみのある赤みがかったブラウン系の素材が多いですが、ベージュやレッドなどといった色も柔らかく可愛らしい雰囲気を演出することができて人気があります。
また、ホワイトやブラックといったモノトーン色もあり、こちらはシンプルモダンやリゾート風を演出することができますよ。
ランニングボンド
ランニングボンドは、ご家庭やもちろん公共の建物などに最も多く採用されているデザインの一つです。
別名「ストレッチャーボンド」とも呼ばれます。
レンガを半分ずつずらしているのが特徴で、他のデザインのものと比べてカーブ部分に敷きやすいメリットがあります。
ご家庭でDIYする場合、初心者の方でも敷きやすいデザインとなっています。
ヘリボーン(あじろ)
ヘリボーンといえば、最近はフローリングなどにも採用されているご家庭もありますが公園などでよく見かけるレンガの敷き方になります。
一度敷いてしまうとずれる心配も少なく、とてもオシャレな雰囲気を演出することができます。
バスケットウィーブ
バスケットウィーブは、レンガを縦に2枚、横に2枚を交互に組み合わせていく敷き方です。
他のデザインのものと比べてレンガ同士のすき間を最小限に抑え、広さを感じさせてくれる一方で、カーブなどには不向きです。
ジャックオンジャック
ジャックオンジャックは、一律でレンガを同じ方向に並べていくだけの敷き方です。
別名「芋目地」とも呼ばれます。
同じ方向にレンガが並んでいるのでスッキリと見え、モダンな雰囲気にも相性が良いでしょう。
【番外編】レンガ以外の玄関アプローチで採用される素材
玄関アプローチをレンガ以外で検討されたり、あるいは、他の素材と組み合わせて採用される方も多いでしょう。
天然石
天然石は、個体差による色の違いや形の違いを生かし、洋風・和風・モダン・ナチュラルなどあらゆるテイストの演出をすることが可能です。
天然石を使用することで高級感を演出することができます。
形が不揃いのものを組み合わせていく「乱石」などもあります。
柔らかい雰囲気を出しやすく、選択する色によっては和風にでも洋風にでもなります。
石畳
石畳は、基本的に天然石でできており、小さくゴツゴツした石を敷詰めるとヨーロッパの街並みのような雰囲気にできたり、大きめの御影石を敷き詰めると和風を演出しやすいです。
たくさんの植物や樹木とセットでデザインするなど使い方によっては山里風の自然な雰囲気も演出することができますよ。
コンクリート平板
コンクリート平板は、様々な色があり四角形をした製品が主流です。
一見タイルのようですが、多くはコンクリートでできているのでタイルよりも割れにくい特徴があります。
透水性タイプもあり、水はけを十分に良くしたい場合は候補として考えても良いでしょう。
コンクリート枕木
コンクリート枕木は、遠目からは天然の枕木と分からないほどの品質で商品化されています。
長きに渡り劣化を避けたい場合は選択候補となるでしょう。
まとめ
今回は、玄関アプローチで人気のレンガに注目して特徴やデザインの種類をご紹介しました。
ご紹介したレンガ以外でもタイルやコンクリート、石畳みなど、使える建材は多種多様です。
家の外観に合わせながら「どんなお家にしたいのか」「どんな用途で使用するのか」など、各ご家庭のライフスタイルによって組み合わせていくと良いでしょう。
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