オープン外構とは何か、ご存知でしょうか?映画などでアメリカの住宅街が映ることがありますが、道路と家の間に垣根や視界を遮るものがない、とても開放的な作りになっています。あのような作りがオープン外構です。
居住空間と地域を視覚的に隔てるものが基本的にはありませんので、家族ぐるみで地域との交流を大切にしたい、そのような方にはぜひおすすめしたい外構です。
そこで今回はオープン外構のメリットについて、またオープン外構にする際の注意点や考えるときのポイントについて、紹介します。
オープン外構のメリット
開放的な作りが魅力のオープン外構。その他にも従来の家にあった塀や垣根がないからこそ実現できる、いくつかのメリットがあります。それでは、オープン外構のメリットを6つ紹介しましょう。
地域の住民との交流が深まる
オープン外構は開かれた作りですので、地域住民が気軽に敷地内に入ってくることができます。また子どもたちも入ってくることで、子ども同士や家族ぐるみの交流に発展することもあるでしょう。
もし自分たちでガーデニングをすれば、地域の住人たちと顔を合わせる機会が増え、自然とコミュニケーションがとりやすくなります。
開放的な庭になる
オープン外構を取り入れると、庭が小さくても、開放的な庭に見えるようになります。地域の方もその家に開放感を感じますので、地域の景観作りに貢献出来る外構とも言えるでしょう。
駐車場を確保できる
オープン外構にすると、駐車するスペースを比較的自由に確保できるようになります。また、来客者の車や自転車などの出し入れも楽になるでしょう。
子どもたちの遊ぶ空間を広くとることができる
開放的な空間になることで、子どもたちの遊ぶ場所を広めに確保することが可能になります。
また地域の方たちが、庭で遊ぶ子どもたちの様子を見ることができますので、子どもたちを見守ることにもつながります。
雪かきの負担が減る
家の雪かきは、雪の多い地域では大きな負担です。しかし、オープン外構にすると塀や門扉がないため、雪かきの作業が楽になることは間違いありません。
予算を抑えることができる
オープン外構は、門扉や塀を設置しないので、その分の予算を抑えられます。もともと予算が限られているのであれば、オープン外構にすると助かるのではないでしょうか?
予算の制約を気にする必要がなければ、門扉や塀の代わりに庭の植木などに予算をまわし、さらに地域の人にみてもらうことを意識した外構作りに挑戦しても良いでしょう。
オープン外構の注意点
メリットがたくさんあるオープン外構ですが、気になる注意点もあります。
プライバシーの確保を考えておく必要がある
外からの視線を遮るものが限られていますので、住む人のプライバシーを守る工夫が必要になります。そのために、たとえば窓の大きさや設置場所を工夫する、また部分的にでも視界を遮る樹木を庭に配置するなどの対策が必要です。
開放感は大切にしつつ必要なプライバシーや安全性は守る、それがオープン外構の基本になります。
侵入者対策が必要
見知らぬ人が、悪意なく侵入してくる可能性は十分にあります。また泥棒や不審者の侵入も気になるところです。
これには、防犯カメラやセンサーライトを設置する、扉の鍵を二重にするなどのセキュリティ対策が必要です。
ただし、セキュリティ会社が提唱する自宅の防犯対策には、「住居に侵入出来る場所に死角を作らない」ことが挙げられています。
死角があると、不審者が住居に侵入するときに自分の姿を地域住民にみられることを防ぐことができますので、容易に侵入できてしまうのです。
しかしオープン外観の家は、悪意を持って侵入を試みようとする人にとっては、侵入する様子を外からみられ易くなるので、逆に侵入しづらくなるようです。
子どもが外に飛び出してしまう
小さいお子さんがおられる家庭では、とくに気になるでしょう。未就学児であれば、一人で家の外にでないこと、保護者の管理下で遊ぶようにすることなど、子どもが大きくなるまでは対策が必要になります。
オープン外構に向いている人
オープン外構の注意点で挙げた項目を理解し、それよりもメリットに魅力を感じる人がオープン外構に向いている人だと言えます。
プライバシーや悪意のない侵入者も、さほど気にならない、それよりも地域との交流や地域の景観へ貢献できることに喜びを感じるようであれば、心配する必要はありません。
セキュリティ対策は、オープン外構でなくても自宅と家族を守るために必要になるものですから、この点はあまり深刻にとらえなくても良いと言えます。
オープン外構を考えるときのポイント
注意点が色々とありますが、それでもオープン外構に魅力を感じ、オープン外構を取り入れようとお考えになる方もおられるでしょう。
これから家を建てることや改築を考えておられる方が、外構づくりで失敗しないようにするためのポイントを挙げておきます。
まずご自身だけでなく、家族や子どもたちとも十分に相談をし、住み始めた後の生活のイメージを共有しておくことが重要です。
また家族みんながオープン外構に向いているのか、注意点を克服することに負担を感じることがないか、家族で話し合っておきましょう。できれば、事前に地域の雰囲気も調べておくと安心できます。
また実際に住み始めた後になって、理想と違った、また家族の生活スタイルの変化によって外構を変化させる必要がでてくるかもしれません。
そのようなことも考え、最初はあまり作り込まないで、将来の変化に対応できる余白を残しておくことが、大切な外構造りで失敗しないコツと言えます。
まとめ
オープン外構は、お洒落でもあり、周辺地域の景観づくりにも一役買います。とても魅力的ではありますが、なかなか判断が難しいかもしれません。
「ステージ」は、庭づくり、外構、外装を専門にしています。家族の思い出の場となる庭や外構が、家族みんなの幸せにつながる空間となるようにお客様のお話を徹底的にお聞きし、お客様のさまざまな想いに寄り添って、最適な外構をご提案させていただきます。ぜひ遠慮なく、ご相談ください。