【既存ブロック塀の撤去】かかる費用相場や予備知識

ブロック塀の撤去や改修などを検討されている方はいませんか?

ブロック塀に関する耐震基準は2000年に改正されています。過去に築年数が経つことの劣化や地震などの影響でブロック塀が倒壊した事故が起きたことから現在では、ブロック塀の撤去を検討している方も増えてきました。

明らかなひび割れや傾きがみられる場合は早めに撤去を選択された方が良いかもしれません。
撤去の場合、「費用がいくら掛かるのか」「工事の流れが分からない」と不安を抱えているかたも多いでしょう。

近年では、ブロック塀の撤去に対して自治体によって補助制度がつかえる場合がありますよ。
そこで今回はブロック塀の撤去にかかる費用相場や工事の流れ、補助金について詳しくご紹介します。

目次

ブロック塀とは?

ブロック塀

日本では「ブロック塀」は身近な存在で、住宅の他にも学校や公共施設などでも多く採用されているものです。

住宅地におけるブロック塀の最も大きな役割は、「隣の家との境界を区別する」ということです。

日本では住宅の境界線が分かりづらく、トラブルになる場合も少なくありません。
ブロック塀を採用することで隣家との敷地の区別をはっきりさせることができます。

ブロック塀を設置するメリットデメリットが知りたい方はこちらの記事が参考になります。

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撤去が必要?あぶないブロック塀とは?

ブロック塀 補強

撤去が必要なあぶないブロック塀にはどのようなものでしょうか?

ブロック塀に関する耐震基準は2000年に改正されています。
明らかにひび割れや傾きを感じたり、改正以前に設置されたブロック塀などは新たな基準を満たしていない可能性が高いため撤去や改修を検討したほうが良いでしょう。

国土交通省で以下の画像のようにチェックポイントが紹介されていますのでぜひ参考にしてみてください!
さらに一般社団法人 全国建築コンクリートブロック工業会でもコンクリートブロックの製造過程や詳しい情報が記載されていますので、詳細が知りたい方はぜひご覧ください。

引用画像:国土交通省

高さが2.2M以上ある場合

ブロック塀の高さが2.2メートル以上ある場合は強い地震などで倒壊の危険があります。
推奨されているブロック塀の高さは1.2メートル以下です。

塀の厚みが薄い場合

塀の厚みが薄いと地震などの影響で倒壊するリスクがあり、ブロックの厚みが以下のように決められています。

  • ブロック塀の高さが2メートル以下の場合⇒厚みが10センチ
  • ブロック塀の高さが2.2メートル以下の場合⇒厚みが15センチ

ブロック塀にヒビが入っている場合

年数が経過すると、劣化などでひび割れが生じることがあります。
そのスキマを放置していると雨水などが入りこみ、月日と共に中の鉄筋がサビてしまう事態が発生し、災害時に倒壊する危険性が高くなります。

ブロック塀に傾きがみられる場合

年数などが経過していると少しずつ傾いてしまう場合があります。
中には手で触るとグラグラと動き、いつ倒壊してもおかしくない場合も。そのような場合には周囲に注意喚起を行いましょう。
解体などの早急な対処が必要になります。

その他

  • 30年以上の築年数の経っている場合や、石垣の上にコンクリートブロック塀が設置されている場合も塀が倒壊する危険性があります。
  • 中には施工不良で鉄筋が入っていないケースも!
    塀の中に鉄筋が入っているかどうかは素人で判断するのは危険ですので、専門業者に依頼して確認してもらいましょう。

ブロック塀の撤去に必要な費用

見積もり書

ブロック塀の撤去に必要な費用一般的に『1平方メートルあたり5,000円~10,000円』と言われています。
(1平方メートル=「1メートル×1メートルの面積」)

撤去にかかる費用の中には以下のものが含まれてます。

  1. 人件費
  2. 運搬費
  3. 廃材処分費

撤去するブロック塀の大きさによって人件費や廃材処分費なども異なります。
規模の小さいものでも50,000円~100,000円程度かかります。

業者によっては数万円など費用に差があることがありますので、できれば3社程度見積もりをして比較・検討すると費用を抑えることができますよ。

撤去後に新たなブロック塀を設置する場合は更なる費用が必要です。
撤去費用とは別に、新たに1平方メートルあたり20,000円から30,000円ほどかかるでしょう。

撤去工事の流れ

工事 男性
ブロック塀の撤去を考えはじめてから実際の撤去作業までの流れは以下の通りです。
  1. 数社の業者に依頼して見積もりをもらう
  2. 業者を決定。
    ※補助金が活用できるかどうかの確認を行う
  3. 業者の方と具体的な撤去の方法や日時を決定する
  4. 近隣への挨拶を行う
  5. 業者によるマーキング作業(解体する部分に印をつける)
  6. 解体・撤去作業開始(廃材の運搬や処理まで行ってもらえる)
  7. 補修(ブロック塀の一部分だけを撤去する場合は、残っている断面の補修も含まれる)
  8. 撤去完了

近隣の方への挨拶は、施工前に業者の方と一緒に行っておくとトラブルを回避できて安心ですよ。
特に作業に入る隣接したお家は、必ず一言挨拶をしておきましょう。

事前に調べておこう!補助金の活用

補助金

ブロック塀を撤去するにあたっては、条件を満たしていると市町村や自治体などによって多少は異なりますが補助金がもらえる場合があります。
これは国(国土交通省)が市町村に交付金を支給して、各市町村がそれぞれの補助制度をつくってブロック塀を撤去・改修する方の助成を行う仕組みです。

条件などは倒壊などの危険性が高いものですと国や自治体の多くが補助金を出してくれることが多いです。
助成額は「ブロック塀の長さ」や「除却に要する見積もり額の2分の1程度 」など自治体よって異なり、上限がある場合も多いです。

申請を行うためには、撤去前の段階で現状の写真などが必要なケースが多いです。
撤去した後に申請しても補助金が貰えないことはありますので、撤去する業者が決まり次第、業者やお住いの市町村に一度相談した方が良いでしょう。

まとめ

コンクリートブロック

今回はブロック塀の撤去にかかる費用の相場や工事の流れ、補助金についてご紹介しました。

ブロック塀の撤去に必要な費用一般的に『1平方メートルあたり5,000円~10,000円』程度です。
人件費や運搬費、廃材処分費などブロック塀の大きさや撤去する規模によって費用は異なります。

業者に見積もり依頼をすることで費用も少しでも抑えることができますよ。
さらにブロック塀にヒビが入っている場合や傾きが見られる場合、一定の条件を満たしていると自治体の補助金がもらえる可能性があります。

ブロック塀の撤去を検討中の方はぜひ参考にされてください。

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