新しくマイホームを建築される方の中には、隣接する家との境界線をつくるためや視線をさえぎるための外構にブロック塀を採用されるご家庭が多いです。
コンクリートブロック塀は、他の素材のものよりも頑丈で安く済むことから住宅以外でも公共施設などでもよく採用されているほどです。
中には「ブロック塀はいくらかかるのかな?」「危ないイメージ。倒壊したらどうしよう」などと不安を抱えている方もいらっしゃると思います。結論から申し上げますと、ブロック塀もきちんと規格に沿った正しい方法で新設することで安全に使用できます。
そこで今回は、ブロック塀の新設時にかかる費用や作業工程などの事前に知っておきたい情報をご紹介します。
ブロック塀の新設にかかる費用相場
ブロック塀の新設にかかる費用相場は1平方メートルあたり20,000円~30,000円程度です。
費用の詳細・内訳は以下の通りです。
- ブロックの値段
- 人件費
- コンクリート基礎工事
ブロック一つにしても数百円のものから数千円程度のもの、デザイン性の有無など様々です。
ブロック塀というとグレーのイメージが強いですが、現在は、「化粧ブロック(デザインブロック)」と呼ばれる様々なデザインのものが取り扱われていますよ。
新設するブロックの種類や規模の大きさなどによって費用は異なってきます。
正確な費用が知りたい方は、現地調査なども必要となってきますので一度専門の業者に依頼して見積もりをもらいましょう。
ブロック塀の役割
住宅地におけるブロック塀の最も大きな役割は、「隣の家との境界を区別する」ということです。
基本的には土地の境界線があり、それに沿ってブロック塀や植栽などで区切られていることが多いです。
境界標が見当たらない場合は、ブロック塀を新設する前に土地家屋調査士などの専門家に相談・依頼して境界線部分をはっきりさせておく必要があります。
特に隣家との境界線は、後にトラブルなどの原因にもなりかねませんので注意が必要です。
建築基準法では、ブロック塀を設置する際の条件が最低限決められています。
一般社団法人全国建築コンクリートブロック工業会では、更に安全性に配慮された設計・施工方法が規定されていますよ。
ブロック塀を採用するメリットデメリット
住宅でブロック塀を採用する際のメリットデメリットは以下の通りです。
メリット①耐久性が優れている
ブロック塀は他のエクステリアなどに比べて安価に建てることができる上に耐久性もとても高いです。
基本的に30年ほど利用が可能ですが、少しずつ劣化はしたり、地震などでヒビが入って雨水が侵入したりと劣化していくのでメンテナンスは欠かさないようにしましょう。
国土交通省によるブロック塀の点検方法は以下の記事が参考になります。
メリット②プライバシーが確保できる
家の塀などとして採用されている方も多いですが、ブロック塀はスキマがなく近隣や通行人などからの視線を完全にシャットアウトできます。
一般的に通行人の目線を遮るには180cm程度の高さがあるフェンスが必要です。迷ったときには180〜200cmを目安に目隠しフェンスの高さを選ぶと良いでしょう。
とはいえ、ブロック塀だけで200センチともなると推奨されているブロック塀の高さも1.2メートルと言われていますから、圧迫感や倒壊のリスクを高めてしまうことになります。
そんな時はブロック塀の上にフェンスなどを設けてみてはいかがでしょうか?
メリット③防音・防火性が高い
ブロック塀は防音や防火性に優れています。
災害や事故などが起きない限りは特に例れも必要なくメンテナンスフリーなのはとても魅力的です。
デメリット①光や風が差し込みにくい
背の高いブロック塀の場合、通行人や隣家の視線をシャットアウトすることができますが、同様に光や風なども遮断してしまいますので暗くなってしまいがちです。
デメリット②外部からの異変に気付きにくい
外部の視線をシャットアウトするために高い塀を設置すると、簡単に侵入できないために防犯性も高いですが、一度侵入されてしまうと外部から異変に気付きにくいことがあります。
新設工事の流れ
ブロック塀を新設するにあたっては、自分でDIYされる方もいますが地震などの災害の場合に倒壊した場合、被害は計り知れません。
費用はかかってしまいますが、安全面を最優先していただくために専門業者に依頼することをオススメします。
ブロック塀の新設工事の流れは以下の通りです。
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業者によっては見積もり額が大幅に変わる場合があります。
あらかじめ3社ほどに見積もりを出してもらい比較・検討してから依頼するとコストを抑えることができますよ!
相談する時点で、費用はもちろんですが業者側の対応や姿勢なども踏まえた上で業者を選定すると良いでしょう。
工事中の注意点
工事中の注意点として、工事が始まると「専門業者に任せているから安心!」ではなく、工事がはじまってもあなたの目で定期的に確認していくと良いでしょう。
仕事でどうしても見に行けないなどの理由がある場合は、施工業者に基礎や鉄筋など作業の過程を写真で送ってもらうことも必要です。
図面には、ブロック塀の大きさや鉄筋の太さなどが詳しく書かれていますので、あらかじめもらっておきましょう。
- ブロック塀の耐久年数は「30年」と言われています。
作ってしまえば大丈夫ではなく、定期的にメンテナンスが必要です。施工を依頼した業者にも定期的なメンテナンスをお願いしておくとスムーズですね。
まとめ
今回は、ブロック塀の新設時にかかる費用や作業工程などの事前に知っておきたい情報をご紹介しました。
ブロック塀の費用相場は1平方メートルあたり20,000円~30,000円程度です。
ブロック塀は規定に沿ってしっかりと設置しないと、地震などで倒壊してしまうリスクがありますので、DIYではなく安全性を最優先していただき、専門業者に依頼をしましょう。
他のエクステリアよりも耐久性が高いですが定期的にメンテナンスを行い、安全な庭をつくりましょう。
エクステリアの工事でお悩み・お考えの方はぜひ一度「ステージ」にご相談ください。