外構工事はできるだけスケジュール通りに、スムーズに行いたいものです。
とはいえ、外構工事は天候に左右されることも多く、雨天により延期などを余儀なくされる場合もあります。
- 雨の日って外構工事はできないものなの?
- 雨の日に施工すると悪影響があるの?
このようにお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では
- 雨の日に外構工事はできるのか?
- 雨の日にできない外構工事
- 雨の日にもできる外構工事
- 雨の日に外構工事を行うデメリット
- 外構工事を予定通り進めるためのポイント
- 外構工事のベストなタイミング
などについて解説していきます。
雨の日の施工事情について詳しく知りたい人は、ぜひ最後まで読んでくださいね。
雨の日に外構工事はできない?

結論から言うと、外構工事には雨の日にもできるものと、できないものがあります。
たとえばコンクリート工事など、水分が品質に直接影響するものは、雨天時には中止せざるを得ません。
しかし、植栽作業やウッドデッキの設置などは、雨が直接品質の低下を招くわけではないので、雨天時でも行えます。
できる工事・できない工事、それぞれの詳細を知り、雨の日の外構工事にまつわる不安を解消しましょう。
雨の日にできない外構工事

雨の日にはできない外構工事を3つ紹介します。
- コンクリート工事
- 塗装作業
- コーキング
コンクリート工事
コンクリートの品質は水分量によって大きく左右されます。
雨によりコンクリートに含まれる水の割合が増えると、仕上がりに悪影響を及ぼし、耐久性にも問題が生じる可能性があります。
また、固まる前のコンクリートに雨粒が落ちると、表面に跡がつき見た目にも問題が出てしまいます。
そのため、コンクリート工事は乾燥した天候の下での施工が推奨され、雨の日は中止せざるを得ません。
塗装作業
塗装作業も雨の日には不向きです。
雨水が塗料に混入すると、塗料がうまく乾燥せず、変色や塗膜の劣化につながります。
特に外壁やフェンスの塗装は、雨が塗料を洗い流すことでムラが生じるため、色あせや剥がれの原因にもなるでしょう。
また、雨の日は湿度が高いため、塗料に結露が混ざり品質が下がる懸念もあります。
長期的な耐久性を考えると、塗装作業も雨の日は避け、ある程度乾燥した条件下で行うべきです。
コーキング
防水性を高めるコーキング作業もまた、雨の日には向いていません。
コーキング材がしっかりと密着するためには、作業面の乾燥が不可欠です。
雨水によって作業面が濡れてしまうと、コーキング材の接着力が落ち、防水性が十分に発揮されません。
また、湿度が高いとコーキング材の乾燥が遅れるため、結果的に品質の低下や耐久性の問題につながります。
したがって、コーキング作業もまた、乾燥した晴れの日の施工が理想です。
雨の日にもできる外構工事

雨の日にもできる外構工事を3つ紹介します。
- 植栽作業
- ウッドデッキの設置
- すきとり
植栽作業
植栽作業は、雨天時でも実施できる外構工事の1つです。
樹木・花・芝生の植え付けなど、雨が直接品質に影響する作業ではないため、土が過度に湿っていなければ施工可能でしょう。
とはいえ、あまりに強い雨や長時間の降雨となれば、作業自体が困難になったり、土がどろどろになり根が定着しないリスクもあります。
したがって、植栽作業を雨天時に行う際は、雨の強さや土の状態の確認など、適切な判断を心がけましょう。
ウッドデッキやフェンスの設置
ウッドデッキやフェンスの設置も、雨天時に行える外構工事です。
これらの作業は、既に設置された基盤の上に木材を組み立てたり、フェンスのパネルを取り付けたりするため、雨による品質の影響を受けにくいからです。
ただし、雨により作業効率が低下したり、滑りやすくなるため安全性の問題が生じる可能性はあります。
こちらもまた、雨の強さや現場の状況を十分に確認し、安全に配慮して施工の可否を判断しましょう。
すきとり
すきとりとは、コンクリートや舗装の前に地面の土を適切な厚さで取り除く作業を指します。
外構工事における前処理の1つであり、こちらもまた、雨天時にも実施可能です。
すきとりは、土地の表面から不要な石などを撤去し、その後の工事に適した平らで均一な土地を作り出すための重要な作業です。
雨が降っていても、土壌が過度に湿っていなければ、すきとりは比較的影響を受けにくいでしょう。
ただしこちら作業も、雨の強さなどで都度判断する必要はあります。
雨の日に外構工事を行うデメリット

雨の日に外構工事を行うデメリットを3つ紹介します。
- 品質に悪影響が出る
- 追加で費用がかかる可能性も
- 雨が続くと工期が伸びることも
品質に悪影響が出る
雨の日に外構工事を行うと、品質に悪影響を及ぼすことがしばしばあります。
コンクリートや塗料でなくても、建材に雨水が浸透すれば、乾燥が遅れ耐久性や機能性が低下する可能性があります。
水分に敏感な木材などであれば、雨水の吸収により腐食・カビのリスクも高まるでしょう。
また、雨によって滑りやすくなるなど、作業環境の悪化によって業者の作業効率が大きく低下する点も無視できません。
作業がやりにくくなれば、それだけ品質が下がる可能性も増します。
質の高い施工を望むのであれば、天候と工事の状況を考慮し、場合によっては工事の延期という判断も必要になるでしょう。
追加で費用がかかる可能性も
雨の日に外構工事を行う場合、追加で費用がかかる可能性があります。
これは雨によって作業が困難になり、通常よりも時間と手間がかかるためです。
また、雨による材料の損傷や、施工後の修正が必要になるケースもあり、これらもまたコストの増加につながります。
こういった状況を避けるため、雨の日に外構工事を行う際は、事前に業者との間で追加費用の有無について十分に話し合わなければなりません。
施工業者とのコミュニケーションをしっかり取り、予期せぬ出費を抑えましょう。
雨が続くと工期が伸びることも
コンクリート工事や塗装作業など、雨の日にはできない工事・避けたほうが良い工事があります。
それだけでなく、現場が滑りやすい・ぬかるんでいるなど作業環境の悪化から、その日の工事を延期せざるを得ない場合もあるでしょう。
雨が長く続けばそういったケースが増え、外構工事の工期が伸びる可能性が高まります。
特に雨の多い梅雨時期や、天候予測の難しい季節においては、こういった事態に備えて余裕をもった工事スケジュールを組む必要があります。
外構工事を予定通り進めるには?

外構工事を予定通り進めるためのポイントを3つ紹介します。
- 余裕をもったスケジュールを組む
- 雨の多い梅雨時期はできるだけ避ける
- 工事業者との連絡は綿密に行う
余裕をもったスケジュールを組む
外構工事には、雨の日にはできない工事や制約のかかる工事が多くあります。
こういった天候による遅延を避けるために、余裕を持ったスケジュールを組むことが非常に重要です。
工事スケジュールに余裕があれば、雨が降った際も柔軟に対応し、作業の延期の判断もできます。
雨の日に無理をして作業する必要がなくなるので、工事の品質低下のリスクも抑えられるでしょう。
また、スケジュールに余裕があれば、滑りやすい状態や悪天候の中での作業を避けられ、事故のリスクを軽減できます。
品質を守りながら外構工事を予定通り進めるには、「急な雨の日があっても対応できる」ほどの余裕をもったスケジュールが必要です。
雨の日の多い梅雨時期はできるだけ避ける
梅雨時期は雨の日が多く外構工事の進行に影響が出るため、工事を予定通り進めたいのなら、この時期は避けるほうが望ましいです。
梅雨の間は連日の雨が予想されるため、コンクリート工事や塗装作業など、雨の日にはできない工事が遅れがちになってしまいます。
またそれ以外の作業も、土の泥濘化などによって思うように進まない可能性も出てきます。
もちろん、梅雨の時期でも外構工事は可能ですが、「工期が延びる可能性が他の季節より高い」という点は留意しておきましょう。
工事業者との連絡は綿密に行う
外構工事を予定通り進めるには、工事業者との綿密な連絡が不可欠です。
特に雨の日の対応や施工の順序については、事前に詳細な打ち合わせを行う必要があります。
工事の進行状況や変更事項を業者とこまめに共有すれば、予期せぬ雨などが発生した際にも迅速に対応でき、工事の遅延を最小限に抑えられるでしょう。
外構工事のベストなタイミングは?

外構工事のベストなタイミングについて2つ紹介します。
- 雨の日が少ない秋から冬
- 新築なら基礎工事終了と同時に開始
雨の日が少ない秋から冬にかけてが狙い目
外構工事に適した時期として、雨の日が少ない秋から冬にかけてがおすすめです。
春から夏にかけての季節より気候が乾燥しているため、工事の中断が少なく、スムーズに進められるでしょう。
また、春夏から秋にかけては、外構工事業者は繁忙期にあります。
繁忙期を終えた秋から冬にかけてなら、業者にもゆとりがあるため、余裕のあるスケジュールを組めます。
業者によっては工事費用も安く抑えてくれる場合もあるので、お得に外構工事ができるかもしれません。
新築なら基礎工事終了と同時に開始
新築住宅の場合は基礎工事が終了した時点、工事用の足場を撤去した時点で外構工事を開始することが推奨されます。
これにより、家全体の完成と同時にエクステリアも仕上がるため、気持ちよく新生活のスタートが切れるでしょう。
ただしじっくり考えて工事を進めたい人や、季節を選びたい人は、新築工事が完成し住み始めた後に取り掛かるのもおすすめです。
完成した家を見れば外構工事のイメージがしやすくなりますし、なにより余裕のあるスケジュールを組めます。
とはいえ、外構が未完成のまま住み始めると不便も多いので、そういったデメリットも理解して計画をしてください。
まとめ:雨の日の事情を理解して外構工事をスムーズに進めよう

雨の日の外構工事について、できる工事・できない工事などの事情を理解してもらえたと思います。
雨の中で工事を行えば、作業効率が下がり、施工の品質や作業の安全性にも影響が出てくるので、慎重に判断しなければいけません。
予定通りに外構工事を進めたいのであれば、余裕をもったスケジュールや、雨の少ない季節に行うことを心がけましょう。
雨の日の外構工事についてより詳しく知りたい方、不安な点やお悩みのある方は、ぜひ一度「ステージ」にご相談ください!