新築の庭づくりにこれだけは注意するべき!そのポイントとは?

待望の新築の家をより居心地良く、魅力的にする庭。庭を持つというのは一軒家ならではの醍醐味かもしれません。

しかしその庭づくりもおさえるべきポイントをおさえておかないと、庭が家全体の印象を落としてしまう原因にもなりかねません。

新築の庭づくりに、これだけはおさえておきたい、というポイントをいくつかご紹介したいと思います。

目次

庭の目的を明確にしておき、必要なスペースを確保しておく

新築で作る庭のデザインを考える前には、その庭の「目的」を考えてみましょう。

手入れのしやすい庭なのか、子どもが遊ぶ庭なのか、好きな植物を植えて愛でるための庭なのか、それともいずれ野菜を育てる畑にする庭なのか…自分の求める庭の目的を明確にしてから庭の基本となる構造を考えましょう。

また駐車場や駐輪場などが必要な場合は、必ず先にそのスペースを確保してから庭のデザインを考えましょう。庭を広く取りすぎて駐車場や駐輪場のスペースがなくなってしまう、という失敗は意外と多いものです。

人の動線を考える

門から庭へ、庭から玄関へ、駐車場から庭へ、などの人の動線を考えて、庭のデザインをすると良いでしょう。それぞれのアプローチとなる道をタイルやレンガ、砂利などで作り、人の動線をある程度決めることが可能です。

通り過ぎてしまいそうな場所の植物へと足を向けさせるのに効果的な動線を作ることもできます。印象的なタイルが敷かれた道をなんとなく歩いて行った先に花が咲いている、そんな発見のある庭は素敵です。

アプローチ作りは動線を作るだけではなく、庭に遠近を出し、奥行きを持たせる効果もあります。人が歩きやすい動線と奥行き感を兼ね備えたアプローチのある庭は機能的で心地の良い空間となるはずです。

外からの目線

塀や庭の植栽は、外からの目線から家を守ってくれる役割もあります。外から家の中が丸見えになってしまうような状態は落ち着きませんし、防犯上よくありません。

逆に、塀や庭木で覆われすぎた庭は閉塞感があり、近寄りがたい印象を与える可能性もあります。日当たりも悪くなりますし、実は泥棒にとっても好条件の家になってしまう可能性もあるのです。一度侵入したら外から目撃されにくいため、狙いやすい、というわけです。

開放感と安心感のバランスを考えて塀や庭をデザインするようにしましょう。

中からの眺め

家の中から見る眺めはもちろん庭のデザインにとって重要なポイントです。お気に入りの植物が家族の寛ぐスペースから見えるようにしても良いですし、外からの目線を遮るように庭木を植えたり、窓辺に木漏れ日が入り込むように配置したりするなどの工夫もあります。

リビングや客間から見る眺めに緑が絶えないような植物の配置や、見通しを考えつつも風通しや採光も考慮した庭木の配置や塀の設置も大切です。

安全面を考慮する

お子様や大切なペットが庭で遊ぶ場合には怪我をしないよう地面を芝生にするなどの工夫も考えられます。また、遊ぶスペースを大人の目が届きやすい場所に配置するようにしましょう。キッチンや、リビングなどから見える場所に芝生などを敷いて遊び場にすると景観の上でも良い配置になります。

お年寄りや体の不自由な方がつまずきやすいようなアプローチの作りも避けなければいけません。

お子様やペットが遊ぶスペースをウッドデッキにするのもおすすめです。掃除もしやすいいですし、リビングと一体化させるとリビングの延長としての役割も果たしてくれるでしょう。

また、防犯上の対策として人が歩いた時に通常よりも大きな音がする防犯砂利を敷いたり、夜間に庭が暗くなりすぎないように照明を設置したりなどの工夫もあります。

格子タイプのフェンスは見通しが良く人影がすぐわかるのでこちらも防犯対策になります。コンクリートなどの塀に比べて風通しも良く光も入るので、閉塞感を感じさせることもありません。

庭木の選択・配置

庭木を植えるときには種類によっては大きくなりすぎる場合があるので注意しましょう。日光を必要以上に遮ったり、屋根や窓に当たったりするようになってから切ってしまおう、となったとしても大きくなった木を切るのは非常に大変な作業になる可能性があります。

また、木と木が密集しすぎても問題が出てきます。日当たりの面やそれぞれの木の成長にも悪影響を与える場合もあるのです。

木の種類によっては花や実、落ち葉の片付けが大変な種類もあります。

たとえば、シンボルツリーとして人気のジューンベリーはその名の通り6月に赤く美味しい実をたわわに実らせます。しかしその実が落ちたところを赤く汚してしまったり、落ちた実が発酵して匂いを放ったりします。このような木を庭木にする場合には植える場所に気をつけなければなりません。

メンテナンスのしやすさ

雑草を抜いたり芝刈りをしたり、庭には何かとメンテナンスの必要が出てきます。デザインなどにこだわりぬいて庭を作ったとしても、メンテナンスが困難であればせっかくの庭も荒れてしまいます。

メンテナンスのしやすい雑草対策

雑草対策をするために地面に使う敷石などは見た目だけではなく耐久性も考慮しましょう。すぐに傷んだりしてしまうような素材を使用すると、掃除や交換などで余計にメンテナンスが必要になってしまいます。また、コンクリートを敷き詰めてしまえば雑草を抜く必要もない、と思われるかもしれませんが、殺風景に見える場合もありますし、熱がこもりすぎて夏場は家が暑くなりすぎてしまうこともあるので注意しましょう。

また、雑草対策に砂利やウッドチップを敷き詰める場合がありますが、雑草を完全におさえられるわけではないので、雑草を抜くときにかえって手間がかかる場合があるので防草シートと併用するようにしましょう。

メンテナンスのしやすい植物

植物が好きで手入れが趣味、という方であれば、植物の好みを最優先して庭のデザインを考えても良いでしょうが、忙しくて庭の手入れに時間を取れない方であれば、メンテナンスのしやすさを最優先に考えた方が、結果的に美しい庭を実現することにつながります。

手入れが楽な庭木としてあげるなら、成長が早すぎない雑木です。病気や虫などに強い種類ならより良いでしょう。地植えにする植物でメンテナンスがしやすいのは日本原産の植物、もしくは古くから帰化している植物です。気候に適応しているのであまり手をかけなくても成長してくれます、

まとめ

新築の庭をどのようにするのかを考えるのは楽しい作業ですが、なかなか難しい作業です。どんな庭にしたいのか、じっくりと考えた後は、ぜひ「ステージ」に相談してください。専門家の立場ならではの角度で考察し、皆様の理想の庭づくりを全力でサポートいたします。

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